イイナパーク川口(赤山歴史自然公園)(川口市)

最終更新日 2022.12.5 撮影日 2022.11.24&2018.5.4

こんな施設があるよ

インデックス

2022年4月全面オープン
用地買収から10年くらいで全面オープンにこぎつけました。
川口ハイウェイオアシス
公園直結の、屋内遊び場「ASOBooN(アソブーン)」・レストランカフェ・売店等がある首都高のPA。
子どもの遊び場「遊具エリア」
1歳〜3歳、3歳〜6歳と分けられてお子さんの遊び場。無料の施設です。
自然がいっぱいの里山エリア
カブトムシやクワガタも生息する池と雑木林に張り巡らされた散策路。
埼玉県で2番目?に大きなエアートランポリン
当サイト調べですが、埼玉県では森林公園の次に大きなエアートランポリンです。
「川口市めぐりの森」は公園入口じゃありません
ハイウェイオアシスと正門駐車場の間にある市営の斎場に迷い込む人が多いみたい。
イイナパーク川口(赤山歴史自然公園) 園内案内図
公園のリーフレットをスキャンした園内マップです。
アクセス・駐車場など
鉄道で、バスで、等のアクセスと駐車場について。

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2022年4月全面オープン

イイナパーク川口 川口ハイウェイオアシスと歴史自然資料館
左が歴史自然資料館、中央右奥が2022年4月オープンのハイウェイオアシス。写真の右端に芝生広場から登る階段があります。中央にはスロープも設置されています。

「イイナパーク川口」は、2022年4月25日首都高初のハイウェイオアシス「川口ハイウェイオアシス」がオープンして全面開園しました。

正式には「赤山歴史自然公園」といいます。

2018年4月に「フワフワドーム」「歴史自然資料館ホワイエ」「地域物産館」等の施設がオープンし、2021年6月に「とんぼ池「里山の雑木林」「里のせせらぎ」等の公園北側区域が開園、2022年4月1日には公園正門駐車場と遊具エリアがオープンしていました。

公園は完成まで時間がかかるものですが、用地取得から10年で全面開園したわけですね。意外と早かった。ちなみに「まつぶし緑の丘公園」は17年以上かかっています。

総敷地面積は約8.9ha

「赤山歴史自然公園」だと堅い?からか公園の愛称を全国から公募して「イイナパーク川口」となりました。

イイナパーク川口 赤山陣屋のジオラマ
「歴史自然資料館ホワイエ」にある赤山陣屋のジオラマ。陣屋とは江戸時代の県庁か市役所みたいなものです。一般的には3万石以下の城を持たない大名が城の代わりに建築しました。

公園の敷地にかつて存在した「赤山城(赤山陣屋)」の城主・伊奈氏(関東郡代)にちなんだ「ina」=「伊奈」と「iina」=「良いな」というダジャレをかけあわせた造語だそうです。行政はダジャレ大好きですよね(笑)

埼玉は伊奈氏と深い関わりがあって、北足立郡伊奈町は「伊奈氏」が由来なのはよく知られた話です。

関東に初めてやってきたのは伊奈忠次です。

三河の小城主の出で、徳川家康が関東に入部したときに同行して埼玉県鴻巣あたりを拝領しました。その後、関八州の幕府領(天領)を管轄する関東郡代に任じられ、それ以来伊奈氏は12代にわたって関東に君臨します。

初代の伊奈忠次が居館を構えたのが伊奈町で、2代目の伊奈忠治(忠次の次男)が新しく築いたのが赤山陣屋です。

伊奈忠次は新田開発や治水事業、寺社政策などに多大な功績を残しました。

農民たちには炭焼きや養蚕や各種の農産物の栽培法を伝授するなど、幕府だけでなく農民たちまでもが豊かになる施策を行って神様のように敬われていたそうです。

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川口ハイウェイオアシス

イイナパーク川口 川口ハイウェイオアシスに向かう階段
芝生広場から「川口ハイウェイオアシス」へ向かう階段。この左手にはスロープも用意されています。右手に「施錠」と見える看板は、一般道アクセスの駐車場は午前9時〜午後6時まででそれ以降は施錠するから出られないよ、というヤツです。左が「ASOBooN」で右がレストランカフェ売店。

「川口ハイウェイオアシス」は首都高初のハイウェイオアシスです。

ところで「ハイウェイオアシス」って?

Wikipedia等によると「高速道路のSAやPAに連結されている道路区域外の都市公園や地域振興施設などの呼称」だそうです。

「イイナパーク川口」の場合は、公園の一施設として公園から自由に行き来できる高速道路のパーキングエリアが作られた、くらいの認識でしょうか。

芝生広場の奥にハイウェイオアシスに向かう階段とスロープが設置されています。

川口ハイウェイオアシスには、小学生以下専用の屋内遊び場「ASOBooN(アソブーン)」、レストラン、カフェ、売店、無料の休憩施設、集会室、展望デッキ(ビューテラス)、トイレがあります。

ハイウェイオアシスの外観だけ見ると、大きな黒っぽい積み木みたいな直方体の建物が3つ並ぶなかなか味気ない施設に見えます。

「川口めぐりの森」寄りの建物にレストランとカフェと売店が入り、並んだ建物に「ASOBooN」だけが入って、「ASOBooN」とL字型を構成するもう一つにトイレと休憩所と集会室が入りました。

どの建物も見える側は、ほぼ全面ガラス張りです。

レストランカフェと「ASOBooN」の間の空間に、屋根と公園の芝生広場に突き出たデッキがあってテーブル席がいくつも並んでいるので、かなり気持ちの良い場所かも知れません。

イイナパーク川口 有料屋内遊び場「ASOBooN」
「ASOBooN」。大人1名だけでは中に入れないので入口から奥を撮影してみました。この写真の右手に受け付けがあります。スマホをフル活用した予約制みたいですね。

わくわくする施設なのですが屋内遊び場「ASOBooN」は有料です。遊び場が有料(笑)。

ぼくは中に入っていないので詳細は解説できませんが、「ボーネルンド」という会社がプロデュースした雨でも平気な屋内の遊び場です。

この会社は、玩具の輸入・開発・販売を初め、全国各地で遊び場を作ったり運営したりしている会社で、感度の高いママ・パパにはよく知られた会社みたいです。

中は、いろんな三輪車に乗れるエリアや大型複合遊具のエリア、キャンプ場みたいなエリア、橋の展望デッキみたいなエリア、1歳半までの赤ちゃんが遊べるエリア等の7つの色分けされたエリアに分かれていて、外には水遊びができるエリアまであります。

ぼくが訪問したのは平日でしたが、たくさんの親子が楽しんでいました。

利用料金は、大人1名と子ども1名が基本で1,500円。追加料金は大人1名が900円子ども1名が600円。夫婦と子ども2名なら3,000円ということですね!

レストラン・カフェ・売店はお土産物店のあるのフードコートという感じです。

レストランは券売機で食券を買って該当店(2022年11月現在2店舗)で受け取り、カフェはカフェというよりコーヒースタンドで売店のレジに並んだカウンターで注文して受け取りします。

どちらも、奥にあるテーブル席かテラス等でいただけます。

イイナパーク川口 レストラン・カフェ・売店
レストランカフェ・売店。手前から右方面が売店で、中央円形の右が売店レジとカフェカウンター、円形左はコーヒースタンド、右奥に券売機のレストラン。

カフェと聞いて、ぼくは素敵な内観とか想像して訪問したのですが違いましたね。ここはちょっとガッカリしたかな。

ただし、個人的にはその分は売店が補ってあまりありました。品揃えが素晴らしいんです。素敵すぎる。

11月時点のラインナップを書いちゃうと、「サイボクハム」、「加藤牧場」のスイーツ各種、久喜の「高砂製菓」、八潮「菊水堂」のポテチ、「花園フォレスト」のスイーツ各種、川越さつまいも、深谷ねぎ等々、さながら埼玉オールスターといった風情です。

売店の奥には、パン・サンドイッチやお弁当・おにぎりを売っています。

レストランカフェの飲食スペースはそれほど広くないので、お弁当やサンドイッチを買って休憩所とか外のテラスで食べるのも良いですね。

公園に突き出たデッキで食べるのも気持ちよさそうです。

売店は、他に日光名物、宇都宮玉ちゃん餃子等々の東北道厳選お土産までもありました。

個人的に一番ツボだったのは、首都高の横断幕のビニールを使ったトートバッグでした。いつまで置いてあるかわかりませんが。

駐車場近くに突き出して建っているのがトイレと休憩所の入った建物です。

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子どもの遊び場「遊具エリア」

イイナパーク川口 無料の遊具エリア
川口ハイウェイオアシスよりちょっと先(4月1日)にオープンした遊具エリアの3歳〜6歳児用エリア。1歳〜3歳児エリアはこの右側にあります。左に見切れているのは「ASOBooN」の屋外エリアです。ターザンロープの後ろに見えている三角屋根が歴史自然資料館です。

子どもたちが遊べる遊具エリアと正門駐車場(川口めぐりの森を挟んでハイウェイオアシスの反対側)は2022年4月1日オープンしました。

「遊具エリア」は「ASOBooN」脇のスロープを降りると右手に見えてきます。「ASOBooN」の屋外エリアに連なったようになっています。一段低いですが。

3歳〜6歳児用エリアと1歳〜3歳児用エリアにしっかりと分けられていて、大きい子用エリアには小型複合遊具と小さめのタワーネット、小さい子エリアにはスプリング遊具や小さめのすべり台などが並んでいます。

特に小さい子のエリアは低いフェンスで囲まれています。これなら安心ですね。

小型複合遊具は、階段とステップの二つの登り口があり、中央のスロープになった橋を挟んで片側に2基のすべり台と片側に扇形すべり台が1基あります。

最近よく見かける扇形すべり台の斜面のデコボコは、波を模しているみたいですね。何かの資料で読んだ記憶があります。

こちら「遊具エリア」は当然ながら無料です。

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里山エリア

イイナパーク川口 とんぼ池
とんぼ池。正面の黄色い植物の葉先に薄っすらと白く見えているのが「フワフワドーム」。左奥に見えているのは「フワフワドーム」横にできたトイレです。。

公園北側の里山エリアは2021年6月にオープンしました。

「とんぼ池」の周囲に園路が作られ、クヌギやコナラといった樹木が植えられて里山の雰囲気を作りだしています。すでにカブトムシやクワガタも生息しているそうです。

そんな園路は緩やかなアップダウンがあって散歩・散策にぴったり。

しかし、2022年現在は植物が小さくて隣家が丸見えの状態です。新しく植えられた樹木が生い茂って里山の雰囲気になるにはどれくらいかかるでしょう。10年?20年?

公園の案内図によればこれらの里山は、「里のせせらぎ」「とんぼ池」「里山の雑木林」と名付けられました。

もともと一つの池だったのでしょうけど、「フワフワドーム」から「地域物産館」への園路(橋)で分断されて「めぐりの森」側が「水鳥の池」、反対側が「とんぼの池」となりました。

現地の案内版にあった地形図によると、「里のせせらぎ」から「水鳥の池」にかけてのエリアは浸食されて低地となった谷でした。

北西東の三方が高台でいくつも水源があり、それらの湧き水を活かして浅めの小川を再現したのが「里のせせらぎ」だそうです。

「里のせせらぎ」は「とんぼの池」の更に上流になります。

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大きなエアートランポリン

イイナパーク川口 フワフワドーム
3歳から小学生まで限定です。以前保護者の方が遊んでいる写真の掲載していましたが、それNGだそうです。保護者は3歳〜6歳児が遊ぶときだけに見守るだけなら中に入っても良いそうです。

巨大なエアートランポリンの「フワフワドーム」、川口市の歴史・文化・自然に触れることができる「歴史自然資料館」、各種イベントが開催可能な「地域物産館」と芝生広場は、2018年4月3日にオープンしています。

「歴史自然資料館」はトイレと管理室がある「木の家(管理室)」、赤山陣屋と伊奈氏・安行の植木に関わる歴史文化を展示した「土の家(展示室」と、大型ディスプレイで川口のアピールポイントを鑑賞できる「レンガの家(映像ギャラリー)」と、3つの家を結ぶ大きなホールとで出来ています。

「地域物産館」は公園西側の丘の上にあります。

ワイングラスの下半分を逆さにした傘のような特徴的な形の建築物が幾つも並ぶ外観で、休憩所やトイレなどがあります。イベントはこちらで開催されることが多いようです。

イイナパーク川口 園路
巨大ふわふわドームの先にある地域物産館へ向かう園路。左側が「めぐりの森」側の「水鳥の池」右側が「とんぼの池」です。少しだけ高台になっている中央奥に地域物産館があります。

そして広大なエアートランポリン「フワフワドーム」です。

とてつもなく広大で、ピーク(山頂)が大小5つもありました。GoogleMapを使って計測したところ、周囲が約84メートル面積は約440平方メートルもありました。

テニスコートは一面約261平方メートルなのでその2面分近くあるでしょうか。もちろん、公式情報ではない個人の計測ですので間違っているかもしません。

知っている限りで一番大きなエアートランポリンは「国営武蔵丘陵森林公園」の「ぽんぽこマウンテン」で約1,000平方メートルもあります。

そこまでの広さはないと思いますが、知る限り埼玉県で2番目の大きさのエアートランポリンです。

イイナパーク川口の「フワフワドーム」は絶対のオススメでしょう。

対象年齢は小学校高学年くらいまででしょうか? 高学年は飽きちゃうかなぁ〜

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「川口市めぐりの森」は公園入口じゃありません

イイナパーク川口 水鳥の池と川口市めぐりの森
地域物産館から正門駐車場へ向かう園路から見える「川口市めぐりの森」「歴史自然資料館」「川口ハイウェイオアシス」。池は「水鳥の池」です。

「イイナパーク川口」の正門駐車場と川口ハイウェイオアシスの間に見慣れない建物があります。

こちらは「川口市めぐりの森」という斎場(火葬施設)です。

下に掲載したイイナパーク川口の園内案内図の中心部に「川口市めぐりの森」とあるのが確認いただけると思います。

人口60万人にもなろうという川口市には火葬施設がありませんでした。

で、今回の公園建設とセットで建設が決まったそうです。平成13年には14万人を超える市民から斎場建設の請願が提出されたそうですから、斎場の建設は川口市民の悲願だったとも言えるかもしれません。

イイナパーク川口 首都高下のアクセス道路
首都高下の公園へのアクセス道路ですが、「川口市めぐりの森」の入口には「ここはハイウェイオアシス・公園入口ではありません。公園駐車場直進」と書かれた看板が立っています。間違える方が多いのでしょうね。

うねるような波の屋根を持つ特徴的な建物は世界的建築家である伊東豊雄氏の設計だそうです。

「川口市めぐりの森」は2018年にオープンしました。

公園と間違えて入ってくる利用者が多いようで、「川口市めぐりの森」入口には「ここはハイウェイオアシス・公園入口ではありません。公園駐車場直進」と書かれた注意喚起の看板が立っています。

公園への入口はその看板の60メートルほど手前に「正門駐車場」、140メートルほど先に「東門駐車場」があります。

東門駐車場はハイウェイオアシス直結ですが、軽自動車と障碍者専用を含めて18台しかないので要注意です。

道路の突き当りが東門駐車場なので満杯だと結構面倒です。

東門駐車場はもっと大規模になる予定でしたが、用地買収に手間取っているようで代替措置として園外駐車場が用意されました。今後どうなるか不明です。

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イイナパーク川口(赤山歴史自然公園) 園内地図

イイナパーク川口 園内案内図
イイナパーク川口(赤山歴史自然公園) 園内地図

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アクセス・駐車場など

埼玉高速鉄道
「新井宿駅」2番出口下車 徒歩約15分
バス
コミュニティバス「みんななかまバス」 戸塚・安行循環(1日7便) 「新井宿駅」から「門下町バス停」下車 徒歩約7分
園内駐車場(無料)(9:00〜18:00)
正門駐車場 小型車71台(軽専用3台)、障碍者専用2台
東門駐車場 小型車17台(軽専用1台)、障碍者専用1台
東門駐車場はハイウェイオアシス直結ですが、軽自動車と障碍者専用を含めて18台しかないので要注意です。道路の突き当りが東門駐車場なので満杯だと結構面倒です。 東門駐車場はもっと大規模になる予定でしたが、用地買収に手間取っているようで代替措置として園外駐車場が用意されました。今後どうなるか不明です。
園外駐車場(無料)(9:00〜18:00)
3ヶ所合計249台(大型車5台、小型車244台)
上の案内図の「正門」の左の赤い囲み、「正門」の右端の赤い囲み、「東門」の下の赤い囲みが園外駐車場です。
首都高側駐車場(無料)(首都高利用者のみです)
普通車244台
障碍者専用5台
大型車43台

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