キヤッセ羽生(羽生市三田ヶ谷農林公園)(羽生市)

最終更新日 2023.6.22 撮影日 2023.4.28

体験型地域振興農業公園

キヤッセ羽生 入口 エンブレム
キヤッセ羽生。ドイツ・ベルギーあたり?を意識して居るのかな?実際そんな雰囲気を漂わす農業公園です。左の丸いエンブレム?看板?は同じデザインでリニューアル?再塗装?されています。

「キヤッセ羽生」は、2001年4月「さいたま水族館」と「羽生水郷公園」の入り口の道路を挟んだ反対側にオープンした体験型地域振興農業公園です。

総敷地面積は約3.6ha

主な建物は茶色の大きな建物が4棟と小さな積み木のような建物が1棟。

4つの大きな建物は、「ムジナモ市場(農産物直売所【毎日営業10:00〜17:00 年末年始のみ休業】)」、「農cafe ムジナモ(レストラン【毎日営業11:00〜15:00 年末年始のみ休業】)」、農畜産物加工棟、体験棟です。

積み木のような建物は以前は「第2物産館」としてピルクル等の日清ヨーク製品を販売していたのですが、2023年4月現在は「ガチャコーナー」になっています。

建物以外の主な施設は、公園北東側に広がる体験農園、東側で四季の花々が咲く「四季の丘・木蘭の丘」、小さめの遊具が揃った広場、手ぶらでバーベキューが楽しめる「バーベキュー広場」等があります。

残念ながら大きな芝生広場はありません。

2023年4月1日リニューアルオープン

キヤッセ羽生 ムジナもんとデュリぼう 石像 モニュメント
2016年、日本とベルギーの国交樹立150周年を記念して作られたモニュメント。姉妹都市ベルギー・デュルビュイ市の彫刻家と日本の彫刻家が共同で彫りました。左は羽生のゆるキャラ「ムジナもん」。右は「デュリぼう(DURIBO)」。デュルビュイ市があるアルデンヌ地方の象徴であるイノシシの子を表す「瓜坊」と、デュルビュイ市を組み合わせて「デュリぼう」と、デュルビュイ市の皆さんによって名付けられたそうです。

「キヤッセ羽生」は2023年4月1日、指定管理者制度を取り入れてリニューアルオープンしました。

農業公園として開園したのが、2001年4月だったので23年目にして大きな節目を迎えていることになります。

2023年4月から指定管理者になったのは、東京目黒区で農業ビジネスを営む株式会社アグリメディアという企業です。

アグリメディアは『サポート付き貸し農園「シェア畑」』で知られる会社。運営している道の駅の売上を4倍に伸ばした実績もあるそうで期待が膨らみます。

地ビール製造中止、第三セクター「羽生の里」解散、出資金返還困難……、そんな噂を耳にしたときは、継続は難しいのではないかと思っていました。

厳しめの運営条件と聞きますが、なんとか利益を出して民間のチカラを見せつけてもらいたいものです。

リニューアル後も全体として大きな変化はないのですが、リニューアルオープン後の「農産物直売所(ムジナモ市場)」と「レストラン(農cafe ムジナモ)」はとても良くなったと思います。

食材を持参せずともバーベキューが楽しめる「手ぶらでバーベキュー」も良いですね。いつか行ってみたいと思っています。

後片付けも不要なのはポイント高い。

農cafe ムジナモ

キヤッセ羽生 農cafe ムジナモ 店内
農cafe ムジナモ店内。明るくて素敵ですね。リニューアル後は座席数を減らしてゆったりとしました。コロナの影響だけではないような気がします。

2001年の開園以来、洋食レストラン→うどん店と変遷を重ねたレストランは、2023年のリニューアルでカフェになりました。

カフェなら、なおのこと「こぶし花ビール」があったらどうなっていたかな、なんて妄想してしまいます。

元々明るくて素敵な外観と内観があるのだから、しっかりしたコンセプトで美味しい料理を提供すれば客は付いてきます。

理屈っぽくなってしまいますが、こちらのコンセプトは「SDGsを念頭に置きつつ、地域の生産者と連携して地場産品を使った料理を提供し、多くの人に愛される施設を目指す」ということのようです。

「街に欠かせない場所」と思ってもらえるようなカフェスペースを目指しているそうです。応援したいですね。

2023年のゴールデンウィーク直前に伺って料理をいただいてきました。カレーが美味しかった。

詳しくは「農cafe ムジナモ」に書いたのでお読みいただくとわかりやすいかもしれません。

ムジナモ市場

キヤッセ羽生 ムジナモ市場 店内
ムジナモ市場。以前は、ガラス張りの右側がファサードで覆われて薄暗かったのですが、明るく生まれ変わりました。

地場産品直売所も明るく生まれ変わりました。

三面がガラス張りの建物なのに、ファサードで覆ったり売店を置いたりして、以前はほとんど塞いでいましたよね。

だからとても暗くて入りにくくて入ってもあまりイメージが良くなかったのです。

なんでわざわざ暗くするのかなぁ、と思っていました。

明るい方が買い物もしやすいし、初めて来たお客さんも入りやすいです。

POPも統一感があってとっても見やすい。

販売しているのは、生花、種、野菜、調味料、農産加工食品、肉・加工品、自然豚、金魚等の生き物、アルコール・ソフトドリンク、地酒、麺、ハチミツ、卵、米、パン・菓子、弁当・総菜、民芸品、ムジナモグッズ、埼玉特産品、埼玉お土産物など。

奥のレジ近くに「いがまんじゅう」もありました。行田&羽生に来ると必ず買って帰る埼玉北東部特産のお菓子です。

「いがまんじゅう」とは、普通のおまんじゅうの外側に、赤飯がくっついているという珍しい饅頭です。一見、とっつきにくいのですが、食べたら赤飯と餡子がかなり合う。これ、うまいですよ。

メディアで取り上げられることが増えたのでご存じの方が多いと思いますが。

個人的には、川越のクラフトビール「COEDO」と「サイボクハム」が並んでいたことに、ちょっと驚きました。

埼玉の東部北東部ではあまり見たことがなかったので。

子どもの遊び場と木蘭の丘

キヤッセ羽生 遊具
すべり台。右が階段になっていて左から滑り降ります。中にも入れちゃう。他に、木製のアスレチックが2基、木造小屋風、金属製遊具等があります。

いろんな観光施設のある「キヤッセ羽生」ですが、子どもの遊び場は少ないです。

唯一、「農cafe ムジナモ」と「体験棟」「農産物加工棟」に囲まれた中庭のような三角形のエリアに、いくつかの遊具(遊具の広場)がある程度です。

遊具の周囲にはテーブル等が置かれ、ステージのような物もあります。

イベント等はこちらを中心にして行われているようです。

公園の南東側にある「四季の丘」と呼ばれる小高い丘の周囲には四季折々の花々が咲いています。

それほどの高さはありませんが、公園を一望できます。

「四季の丘」は別名「木蘭の丘」。

頂上には、埼玉北部出身の大スターバンド「スターダストレビュー」の代表曲である「木蘭の涙」の歌碑が立てられています。

「逢いたくて逢ぁ〜いたくてぇ〜」と根本要が切々と歌い上げるあの曲ですね。一定の年代以上の方にはよく知られた名曲。

キヤッセ羽生 四季の丘・木蘭の丘 スターダストレビュー 木蘭の涙の歌碑
四季の丘に頂上に立つスターダストレビューの代表曲「木蘭の涙」の歌碑。作曲者の柿沼清史さんが寄贈したように書いてあるけど、そういう解釈で良いのかなぁ??

この曲を作曲したのが羽生市出身のベーシスト・柿沼清史です。お二人とも地元の名門校「不動岡高校」の卒業生なのですね。

歌碑には作曲者ご本人が寄贈したように書いてあるのですが、そうなのかなぁ??

スターダストレビューに思い出のある方は立ち寄ってみるのも一興かもしれません。

キヤッセ羽生で一日遊ぶのは無理だと思いますが、正面にある「羽生水郷公園」「さいたま水族館」を訪れた時は、思い出して寄ってみると何かいいことがあるかもしれません。

お弁当を持参しないで水族館や水郷公園に来た時は、迷わず「農cafe ムジナモ」でランチをおススメします。

以前なら、「こぶし花ビール」がお父さんたちのごちそうだったんですけどね。もちろん、運転を代ってくれる人がいなきゃダメですが。

キヤッセ羽生オフィシャルサイト で、お出かけ前にチェックすると楽しい情報が見つかるかもしれません。

いろいろなイベントが開催されています。

キヤッセ羽生 案内図

キヤッセ羽生 園内案内図

利用案内 アクセス他

開園日
年中無休
開園時間
9:00〜17:00
カフェ・地場産品直売所等、施設によって営業時間はいろいろ
休園日
12/29〜1/3
アクセス
さいたま水族館の真正面
クルマの場合:東北自動車道羽生ICから栗橋方面へ3q
電車の場合:「東武伊勢崎線羽生駅」または「加須駅」から約7q(タクシー利用で15分〜20分)
定期バス:徒歩圏内に定期バスは運行されていない 定期バスのバス停なし
「羽生駅東口←→さいたま水族館」の直通無料シャトルバス利用可
運行期間はゴールデンウィーク〜11月中旬の「埼玉県民の日」までの特定の土日祝日のみ(土日祝に毎回運行しているわけではない)
運行日・時刻表はさいたま水族館のオフィシャルサイトで確認
令和5年度 さいたま水族館無料直通バスの運行について
駐車場
約100台(無料)

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