柴山沼(柴山沼公園)(白岡市)

最終更新日 2018.4.14 撮影日 2018.3.31

こんな施設があるよ

超大物も? 釣り師の楽園

柴山沼(柴山沼公園) 柴山沼
沼の南側から中央の橋方面を見ました。左に桜並木が確認いただけると思います。

白岡市の北西部にある「柴山沼」は自然にできた沼(湖)で、自然沼としては川越市にある「伊佐沼」に次いで埼玉県第2位の面積があります。

自治体のサイトを見ると、2018年現在、面積は約12.5haで水深は8mとあります。沼の北部にある「多目的広場」や南側の四阿のある「休憩所」など、沼以外の施設もあるのであわせるとかなりの面積がありそうです。

いきなり脱線しますが「沼」と「湖」の違いはなんでしょう?? ネットで検索したところ定義はあいまいだそうですが、おおむね「水深5m以内」が沼で「水深5m〜10m以上」を湖と呼ぶそうです。だったら水深8mの柴山沼は湖と呼んでも良いような気がしますが……。

…それはさておき、GoogleMapで沼を一周する園路を計測したところ2,210メートルありました。次いで、外周道路の少し内側を計測してみると距離はやはり2,200メートルちょっとで、同時に算出された面積は13.25haでした。一周歩いたところ30分くらいはかかったので周囲の距離は間違いないと思います。湖畔のようすは「柴山沼(柴山沼公園)湖畔ウォーキング」をご覧いただくとわかりやすいかもしれません。

興味が沸いて、同じくGoogleMapで柴山沼の水と土の境界線あたりをクリックして一周した距離は約1.65km面積は8.99haでした。公称よりかなり狭いですね。GoogleMapを見た感じ、水の少ない冬だと思いますが。

江戸時代の柴山沼はかなり大きな沼地で、1728年(享保13年)、見沼代用水を開削した井澤弥惣兵衛為永によって干拓されましたが、沼地の中心部の52,5haほどは手つかずのままでした。

柴山沼(柴山沼公園) 魚
これはブラックバスでしょうか?それとも鯉でしょうか?こんな大物が釣れます。

その後、少しずつ干拓が進んで、1977年(昭和52年)より埼玉県営圃場整備事業で面積は12.5ha水深約8mの沼になりました。

当時「掘り上げ田」として利用されていた周囲の田んぼも通常の水田になったのだそうです。更に、1992年から始まった県営水環境保全事業によるビオトープなどの整備によって、釣り以外でも訪問できそうな公園っぽい雰囲気を備えるようになりました。

現在の柴山沼は魚釣りの名所として知られています。特に釣れるのはブラックバスだそうですが、大きな鯉もいるみたいです。

上に掲載した魚は、ぼくが散歩していたときにちょうと釣り上げた方がいらっしゃったのでお願いして撮影させてもらったものです。約80cm(実測は79.5cmくらい?)もある大物です。

で、この魚は……、鯉ですよね?? 柴山沼はバス釣り、と刷り込まれていたのでブラックバスだと思ったのですが、こうして写真をよく見てみると鯉じゃないかと思えてきました。魚は全然詳しくないので自信がありませんが。

桜の名所

柴山沼(柴山沼公園) 桜並木
南側園路の桜並木。すばらしい。本当に美しい桜並木です。

何度も訪問しているのに紹介しなかったのは、「釣りだけじゃ…」という気持ちがあったからでした。

しかし、2018年春、加須から羽生、鴻巣の公園を撮影しての帰り道、「柴山沼」の桜に目を奪われてしまいました。すばらしい桜じゃありませんか。周囲にしっかりとした散策路(園路)も作られていて、散歩・散策にぴったりです。

桜は柴山沼の南側にある駐車場から北方面の園路、南へ向かって終点にある休憩舎(四阿)」のあたりまでびっしりと連なっています。

特に美しいのは、南側の角にある三角形に切り取られた休憩地の中央に立つ四阿の周辺から北へ向かう園路沿いです。すばらしい。下に置いた園内案内図だと、右側にある「ふるさと歩道」「休憩舎」と書かれた三角形のあたりから「現在地」の中間くらいまでです。

ぼくが訪問した日はかなり散ってしまっていましたが、それでもこんなに美しい桜並木でした。

でも、あまり知られていないのか、お花見をするほどのスペースがないからか、すぐ近くを往来の激しい道路が走っているからかわかりませんが、釣りの方ばかりでお花見の方はほとんどいらっしゃいませんでした。

柴山沼もお花見の穴場だと思います。

写真をたくさん掲載した別ページを設けたので詳しくはそちらをご覧ください→「柴山沼(柴山沼公園)満開の桜

公園スペース

柴山沼(柴山沼公園) 沼に架かる橋
沼の中央部(ちょっと北ですが)にある橋梁。左手がメインの駐車場です。

公園の施設としては、柴山沼をグルリと囲むように通されている園路と、駐車場近くにある小高い丘、沼の北側にある「多目的広場」、「八ツ橋」と名付けられたウッドデッキ、ビオトープの隣にある「遊水広場」、中央に通された「橋梁」、南側にある桜が美しい「休憩舎」くらいでしょうか。

アスレチックのような子どもの遊び場は一切ありません。…というか、水辺なのでお子さんは危ないです。

水辺のない埼玉県ではこういう湖(沼)は貴重な水辺ですが、水深は8mもあるので、お子さんと行かれたときは絶対に目を離さないようにしてください。

下の園内案内図を見てもらうと、「柴」の字の左下あたりに「遊水広場」と書かれた場所があると思います。絵の通りの場所でその一帯だけ園路が無く、沼の岸を歩いて渡るようになっています。お子さんは注意してくださいね。

中高年の方々にとっては天国みたいな公園かもしれません。なんせ一周2,200メートルもありますから、のんびりと話しながら歩くだけで運動になってしまいます。

柴山沼(柴山沼公園) 園内地図

柴山沼 園内案内図
園内にあった案内看板です。見にくくてごめんなさい。
経年劣化が激しく、補正してもこれがやっとです。

柴山沼の歴史

柴山沼の歴史と周辺案内図
園内にあった柴山沼の歴史 です

アクセス他

電 車
最寄り駅は、ニューシャトル「内宿駅」あたりだと思いますが、GoogleMapで計測すると約5km。徒歩だと1時間はかかりそうです。
バ ス
発見できませんでした。
クルマ
国道122号線の「柴山沼交差点」を西折してすぐ。
駐車場
約70台(南側のメイン駐車場約45台、北側の道路に凹んだ場所があって駐車可能)

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