見沼氷川公園(さいたま市緑区) 氷川女体神社(氷川女體神社)

最終更新日 2017.8.6 撮影日 2017.7.22

こんな施設があるよ

ロマンかき立てる神話の世界

「見沼氷川公園」の一部みたいに紹介しますが、実際は違って(たぶん)クス、モチ、シラカシなどの暖地性植物が繁茂する「氷川女体神社(氷川女體神社)」一帯の社叢は、「氷川女体神社 社叢ふるさとの森」としてさいたま市によって市の「天然記念物」に指定されており、また埼玉県の「ふるさとの森」にも指定されています。

「氷川女体神社(氷川女體神社)」は創建されて2000年以上と言われる武蔵国でも有数の古社です。

御祭神は奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、相殿神は三穂津姫命(みほつひめのみこと)と大己貴命(おおなむちのみこと)だそうです。とっ言ってもピンと来ませんが。

「氷川女体神社(氷川女體神社)」の「女體」とは「御祭神」である「奇稲田姫命」に由来しているそうです。奇稲田姫命とは初耳だったのですが、日本書紀に出てくる「須佐之男命(すさのおのみこと)」がヤマタノオロチを退治した時に助けた姫のことで、この姫を後に自分の妃にしたのだそうです。

主祭神が須佐之男命である大宮(さいたま市大宮区)の氷川神社が「男体社」で、それに対し妃の奇稲田姫命を主祭神とする「氷川女体神社(氷川女體神社)」は「女体社」にあたるのだとか。氷川神社と当社の間に「中山神社(中氷川神社)」があり、そちらには須佐之男命と奇稲田姫命の子か孫にあたる「大己貴命」が祭られているのだそうです。

しかも、男体社である大宮公園の「氷川神社」と女体社である「氷川女体神社」と子か孫の「中山神社」は一直線に並んでいるという、ちょっとすごいオチまで付いています。

いろんな妄想が広がります。

見沼氷川公園 氷川女体神社
氷川女体神社(氷川女體神社)本殿。
見沼氷川公園 氷川女体神社
この階段を上がると神社です。
見沼氷川公園 氷川女体神社
階段の頂上から本殿。

立て看板いくつか

「氷川女体神社(氷川女體神社)」があるのは見沼氷川公園の北側です。

公園の北側に見沼代用水西縁が流れているのですが、案山子像のある公園入り口から上流方面へ代用水に沿って歩くと左手に石階段とその上に赤い鳥居が見えてきます。そこが「氷川女体神社(氷川女體神社)」です。

公園の中からだと駐車場から池方面へ向かって池を超えて左方面へ行くと、見沼代用水西縁にかかる「氷川女體橋」と呼ばれる赤い橋が見えてきますので、その先に石階段と鳥居が見えて来るはずです。

赤い鳥居に向かって急な石階段を登ると正面に本殿が見えてきます。本殿は埼玉県指定文化財で、寛文七年(1667)に徳川四代将軍の家綱の命により建てられたそうです。平成14年から10年近く修復工事を行って綺麗に生まれ変わりました。

赤い鳥居の右手に手水舎があり、左手奥のお守り等を売っている建物で御朱印をいただけます。女性を祭っていることもあり、「恋愛成就」「良縁祈願」「子孫繁栄」など女性の願いを叶えていただけるご利益を授けていただけるそうです。

写真の通り、神社の中は鬱蒼として深閑。パワーを感じます。埼玉有数のパワースポットと呼ばれるのもわかるような気がします。

境内随所に立て看板があるので(8本くらいあるかな?)ひとつひとつ読んでみるのも一興です。

見沼氷川公園 氷川女体神社
氷川女体神社(氷川女體神社)の歴史。
見沼氷川公園 氷川女体神社
氷川女体神社(氷川女體神社)と氷川神社、中山神社の関係。
見沼氷川公園 氷川女体神社
氷川女体神社(氷川女體神社)の文化財。

そのほかの建物

見沼氷川公園 氷川女体神社
お守りを売っています。御朱印もこちらで。
見沼氷川公園 氷川女体神社
手水舎。
見沼氷川公園 氷川女体神社
奥は参集殿と呼ばれる集会所みたいな建物。中央に文化財の看板。
左は竜神社。
見沼氷川公園 氷川女体神社
四阿と何かの建物。
左に坂があって下りると道路に出られます。
見沼氷川公園 氷川女体神社
境内から鳥居。
見沼氷川公園 氷川女体神社
氷川女體橋。

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