びん沼自然公園(富士見市)

撮影日 2009.9.5

こんな施設があるよ

遊水池公園

びん沼自然公園 約1.8kmの遊歩道
園内の遊歩道はやく1.8km。ジョギングするもよし、散歩するもよし。樹木が低いですね。

「びん沼自然公園」は、荒川の支流であるびん沼川の蛇行を利用して2002年(平成14年)4月に開設されました。総敷地面積は約5.7haですが、半分近くが葦の茂る湿地で、足を踏み入れることができる公園部分は3.7haくらいです。

びん沼川は元々は荒川の本流でした。しかし、ちょっとした雨で水害が起きてしまうため、1925年(大正14年)から改修工事が行われ、現在の荒川が作られました。

その結果、びん沼川は堰き止められて蛇行する川の形のまま遊水池となります。堰き止められた瓶(ビン)のような沼ということで、「瓶沼(びんぬま)」と呼ばれるようになったとのこと。

今でも、大雨が降ると新河岸川等から放水が行われ、「びん沼自然公園」の半分近くを占める湿地帯に水が満ち、場合によっては公園北側の芝生広場がある高台近くにまで水位があがることがあります。しかし、そんな状態は滅多にありません。

園内は、1周1.8kmの遊歩道、見晴らしデッキ(展望台)、低めの木製デッキ(2ヶ所)、傾斜のある芝生広場と植樹された雑木林があるだけで、子どもが遊べるような施設は何にもありません。

ひたすら自然を楽しんで過ごす、そんな贅沢な時間を楽しむことができる公園です。

釣りのメッカ

びん沼自然公園 びん沼川の釣り師たち
釣り師のメッカ、びん沼川。埼玉では一番と書いているサイトもありました。マナーを守りましょう。ゴミは持ち帰りですよ。

訪問して、まず驚いたのが路上駐車されたクルマの多さでした。

県道56号の「船渡橋」のたもとを折れて土手沿いの道を走ったのですが、この土手道の川側にズラリとクルマが停められていて、対向車と行き違うことができません。

その上、やっと辿り着いた駐車場は満杯でスペースが無く、通路にまでクルマが停められている。仕方なくもう1ヶ所、「びん沼橋」側の駐車場に行って、かろうじて停めることができました。こちらもあちこちクルマだらけ。

何かイベントでもやっているのかと思いました。ホントに。しかし、公園に入ってみても、そんなにたくさんの人がいるわけではありません。狐につままれたような心境で散歩・散策 をしていて気がつきました。

釣り師です。数え切れない釣り師が、びん沼川の両岸に並んで釣り糸を垂れていました。もちろん、「びん沼自然公園」側にもびっしりです。ほぼ全部のクルマが釣り師のクルマなのでしょう。もちろん、アンケートを取ったわけではありませんが。

帰宅して調べてみると、ここびん沼はとても有名なヘラブナ釣りのメッカなのでした。ぼくが見学しているときでも大きなフナを釣り上げた方がいらっしゃいました。沼のヌシの噂もあって、60cmくらいのヘラブナがいるのだとか。

子どもたちの遊び場

びん沼自然公園 見晴らしデッキ
見晴らしデッキは結構高い。それでも、思ったより眺望が開けません。目の前に広がる葦原を散歩・散策 できる木道があれば良かった。

子どもたちの遊び場はまったくありません。

「カブトムシの森」と名付けられた雑木林や園内の遊歩道で散歩をするとか、公園北側の高台にある芝生広場で遊ぶとか、それくらいしかないでしょう。

もちろん、子どもたちのあそび場がメインの公園ではないので当然なのですが、人工的な公園に慣れた方は物足りないと思うかも知れません。

しかし、これこそ公園本来の姿という気がします。「びん沼自然公園」に訪れた子どもたちは、遊具がないので、遊具に遊ばされません。子どもたちは自分で主体的な遊びを考えなくてはなりません。親たちは、子どもたちと汗を流さなくてはなりません。

昭和の時代にはたくさんあった「路地裏の空き地」という感覚ですね。芝生広場で子どもたちと何をして遊びましょうか? 雑木林に分け入った子どもが何かを発見するかも知れません。遊歩道を散歩しながら、どんな会話をするのでしょうか。広場を駆け回る子どもたち、子どもたちを追いかける大人たち。どんな遊びをやろうか、大人と子どもが話し合う光景がたくさん見られました。

散歩・散策 スポット

びん沼自然公園 雑木林の木漏れ日
木漏れ日溢れる雑木林。栗の木があるかと探してみたのですが、ありませんでした。

子どもを連れていない大人たちは、ゆっくりと散歩・散策 を楽しみましょう。

園内には、「カブトムシの森」と名付けられた雑木林が2ヶ所と、「メジロの森」と名付けられた雑木林が1ヶ所あります。開設から日が浅いので、樹木は背が低くて、鬱蒼とした雰囲気は少ないですが、充分に楽しめる雑木林です。

開設当時、コナラ、クヌギ、ケヤキ、ハンノキなど5,000本近い樹木が植えられたそうで、雑木林に入ると、規則正しく並んでいるのを確認することができます。展望台である見晴らしデッキに登れば、葦の茂る湿地帯を一望することもできます。

湿地帯に少しでも良いから木道が通されていたら良かったとか、芝生広場の高台はもうちょっと高さが欲しかったとかいろいろと考えてしまいましたが、これから10年20年の時を経て樹木が大きくなったときに、「びん沼自然公園」の本当の姿が見えてくるのでしょう。

子どもたちの遊具を作って欲しいとか、あの施設が欲しいこの施設が欲しいという声があるかも知れません。でも、安易に増設して欲しくないですね。この公園に関しては、行政にはそういう声にあまり耳を傾けて欲しくない。

ただ、飲み物の自販機すら無かったのには、困り果ててしまいました(笑)

びん沼自然公園 園内地図

びん沼自然公園 園内地図。

アクセスその他

バス
鶴瀬駅東口から老人センター行きの循環バス乗車約20分、「びん沼」停留所下車。
駐車場
2ヶ所 合計60台くらい。
いつも釣り師のクルマで一杯?
周辺
北側のお隣、老人福祉センターとゲートボール場
西側のお隣、富士見市内産米と埼玉県産の大豆100%で、防腐剤などを一切使用しない「手づくりみそ」の加工場
位置
下のGoogleMapでは公園の名前が掲載されていません。地図の中央、蛇行する線がふくらんだあたりがびん沼自然公園です。

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