合併記念見沼公園(さいたま市大宮区)
見沼セントラルパーク構想
2006年の開設から10年たって樹木も高くなりました。見沼セントラルパーク(仮称)が本当に完成するのか、いつのことなのか、興味は尽きません。 |
「見沼セントラルパーク構想」という大計画あるそうです。
さいたま市前市長の相川宗一郎氏が提唱した事業だそうで、「さいたま新都心」の東側に100haもの大公園を造ろうという夢のようなお話です。
この構想は、浦和、大宮、与野3市の合併(2009年現在は岩槻を加えて4市)を記念するプロジェクトで、ニューヨークの公園にあやかって「セントラルパーク」と呼ばれるようになりました。総事業費が200億円を超えようという大構想です。
しかし予定地と考えられている場所は、30年以上も捨て置かれた産業廃棄物の山が点在している地域で、それら産廃の山に加えて心無い人たちによるゴミの不法投棄や生活廃水によって、見沼田んぼが非常に荒れている地域でもあります。更に地権者の思惑も複雑に絡み合って前途多難なようです。
「合併記念見沼公園」は、この「見沼セントラルパーク構想」の先駆けとして、「自治医大 大宮医療センター」の南側の休耕田を整備して2006年11月に開設されました。構想地域の最北部にあたります。
「合併記念見沼公園」の南側の見沼代用水西縁と芝川に挟まれた地域を南下して、首都高速の新都心入口を経て、浦和レッズの大原練習場あたりまでが整備されて公園になれば最高なのですが。
大きな管理事務所
合併記念見沼公園の芝生広場。奥に見えるビルが「自治医大医療センター」です。樹木が高くなったので威圧的に感じなくなった(笑) |
「合併記念見沼公園」は、広さ約3.9ha。「自治医科大学大宮医療センター」のすぐ脇に位置し、見渡すとさいたま新都心の高層ビル群まで一望できます。
2016年久しぶりに訪問したのですが、樹木が大きくなったので以前ほど「自治医大医療センター」は威圧的に感じませんでした。巨大なビルという都会的な風景と、造られたものとは言え公園の自然が良い雰囲気を醸し出しています。
入口の傍に小さな公園の割りに大きな管理事務所があります。中にはベンチとテーブルが用意されていて、ステージまでありました。ステージ奥の壁にはテレビが埋め込まれていて、見沼の自然を紹介するビデオが上映されています。
随分と豪華だと思いましたが、「見沼セントラルパーク構想」全体の管理事務所と考えればこのくらいの規模は必要かもしれません。周辺地域のイベント等も多数開催されているようですし。
公園には今のところこの大きな管理事務所の他に、芝生広場と木道が通された湿地帯しかありません。植樹された樹木も背が低くて日よけにはなりません。遠くからわざわざ訪れる公園ではありませんが、見沼田んぼの将来を担う構想まで含めて紹介をさせていただきます。
子どもの遊び場は管理事務所の裏手の駐車場脇にちょっとだけあります。うんていとすべり台とブランコ程度ですが。
合併記念見沼公園 園内地図&駐車場案内図
合併記念見沼公園 園内地図。芝生広場と湿地帯の他は何もありません。 |
合併記念見沼公園 駐車場案内図。丁寧です。出入口の右の道路も駐車場で、普段はそちらのみのようです。 |
アクセス他
- 電車
- JR大宮駅東口から、約2.2km。徒歩約30分。歩くのはきついかも。
- バス
- JR大宮駅東口より、国際興業バス「自治医大医療センター」バス停下車、徒歩約1分
- JR大宮駅東口より、国際興業バス「自治医大医療センター入口」バス停下車、徒歩約2分
- クルマ
- 目標は、「自治医大埼玉医療センター」、または「さいたま市大宮消防署」。産業道路の「東町」交差点と第二産業道路の「南中野(南)」交差点を結ぶ道路に二つの施設があります。「合併記念見沼公園」は両施設の間の道路の奥。
- 駐車場
- 無料 62台