見沼氷川公園(さいたま市緑区)
歴史を感じさせる公園
大宮の氷川神社と並ぶ武蔵の国一宮、氷川女体神社。社殿の付近は鬱蒼として散歩・散策 にはぴったりのスポットです。 |
「見沼氷川公園」は、見沼たんぼの周辺に点在する公園のひとつです。見沼代用水西縁に面して総面積2.34haほどの小さな公園です。
開園は平成5年4月1日でした。近くには「さぎ山記念公園」や「見沼自然公園」「大崎公園」「川口自然公園」などがあります。
春日部から「駒場スタジアム」へ通っていた頃は、いつも笹久保交差点から「埼玉スタジアム」を左手に見ながら国道122号を超えて、浦和東高校の横を走る道路で向かっていたのですが、「見沼ヘルシーロード」と見沼代用水東縁を超えると、途中ここがどこか忘れてしまうほどの大自然に出会います。この辺りが見沼たんぼで最も自然の残る地域かもしれません。
「見沼氷川公園」は、ぼくの実家のある新潟のド田舎と見紛うほどの景観の見沼たんぼを超えて、更に芝川にかかる見沼大橋を渡った最初の信号を左折した右手に広がります。
正直言って、駐車場も少ないし、遊戯施設もない小さな公園です。真中に小さな池があったり(魚釣りは禁止)、氷川女体神社の階段を降りた先に見沼氷川神社磐船祭祭祀遺跡があったりするだけで寂しい。でも、この女体神社は、大宮氷川神社と並んで武蔵の国一宮でもある、非常に由緒ある神社なのです。
女体神社は、見沼代用水西縁を挟んで見沼氷川公園の向かいです。階段を登った先に鬱蒼と茂る森は、埼玉県の「ふるさとの森」に指定されています。昼でも薄暗く感じられるような深く鬱蒼とした森が現実から逃避させてくれます。こういう所を子供たちに見せてやるだけでも見沼氷川公園を訪問する価値があるかも。
山田の中の一本足の案山子
公園にある案山子のモニュメント。イマドキの子どもたちは案山子なんて知らないでしょうね。今や米どころでもこんな案山子は建てなくなりました。 |
女体神社と並んで、この公園のもう一つの名跡が、公園の入り口真ん前にある「案山子発祥の地」と書かれた大きな「案山子」の記念碑です。
「山田の中の一本足の案山子〜」との歌詞を作詞したのは、女体神社の神官の長男で教師をしていた武笠三(むかさ・さん、1871年〜1929年)という方。明治の頃に、見沼田んぼに実る稲穂と案山子を歌ったものだそうです。
記念碑の後ろに芝生広場が広がります。この芝生広場はそこそこの広さがありますが、ちょっと傾斜があるので要注意でしょうか。小さいですが近くに池があるので、子どもが落ちたり遊び道具を落としたりするとやっかいです。
公園の東側には、温室ではありませんがハーブ園があります。なかなかの広さがあって時期になると花がきれいに咲きます。ここは公園のアクセス道路にも面していて、四阿もあって視界も開けているので休憩にはぴったりです。見沼たんぼの川口方面を見れば、見沼たんぼを一跨ぎする有料橋が見えます。
近隣では「桜の名所」としても知られていますね。桜は全部で100本ほどですが、それほど広くない公園の芝生広場の周辺に密集しているので、本数からは想像できない美しさです。老木が多いのも特徴。2012年に撮影した桜は「見沼氷川公園の桜(2012年)」でご覧ください。
問題は駐車場ですね。数が少なくてアクセスが悪いのに路上駐車している方が多いので、本当にたいへんです。
公園内は火気厳禁
小さな池があって隣は気持ちの良い芝生広場になっています。ルールを守って公園を楽しみましょう。 |
ところで、この公園は火気厳禁です。しかし、いつ訪問してもバーベキューをやる人たちで一杯です。なぜでしょうか?
バーベキューテーブルを広げているのは、駐車場の横手あたりですね。すぐ横の桜の木に大きく「火気使用禁止」と書かれた看板が巻きつけてあります。何箇所も。なぜ、たかがバーベキューのために、この程度のマナーも守れないのでしょうか。すぐ傍に民家があるので危ないですよ。匂いもひどいし。
しかも、汚れた鉄板を公園の水道でジャブジャブ洗っていたりする。近隣の方々にとっては当たり前の光景なのでしょうか? すぐ近くに「さぎ山記念公園」のキャンプ場もありますから、バーベキューはそちらを利用するべきでしょう。マナーを守って公園を利用したいものです。
見沼氷川神社 園内地図
見沼氷川公園 園内案内図 |
アクセスその他
- アクセス(オフィシャルサイトより)
- JR浦和駅西口から国際興業バス[浦90・04-3]朝日坂上 下車 徒歩5分
- JR武蔵野線東浦和駅から国際興業バス[東浦81]朝日坂上 下車 徒歩5分
- 駐車場
- 1ヶ所 20台くらい?