北浦和公園(さいたま市浦和区) 園内のオブジェたち
こんな施設があるよ
公園のシンボル的な
西野康造作「風の中で」 |
北浦和公園内には全部で21体の彫刻作品(オブジェ)が展示してあります。園内いたる所にありますので、それを探して歩くだけでも楽しい。
まずは北浦和公園のシンボルともいえそうな立体の美術品3点から紹介していきます。
北浦和駅からの入り口を入ってすぐ目につくのが女性のブロンズ像で、エミリオ・グレコが1968年に制作した「ゆあみ」という作品です。作者の名前をご存じの方も多いと思われる有名な彫刻家ですね。顔が横に向いているので少し残念。
続いて埼玉県立近代美術館の前にあるのが、コロンビア人の彫刻家フェルナンド・ボテロ作「横たわる人物」1984年の作品です。3メートル近い大作で非常に肉感的で迫力があります。
3番目が噴水池にある巨大なサックス・西野康造作「風の中で」1988年の作品。強いチタン合金を使用して緻密なサックスを織り上げています。個人的には一番好きな作品です。
エミリオ・グレコ「あゆみ」とフェルナンド・ボテロ「横たわる人物」の画像も掲載していたのですが、少々刺激の強い画像なので削除しました。
興味のある方は、是非足を運んでみてください。
彫刻広場
巨大なサックスがある噴水広場の裏手に「彫刻広場」があります。
彫刻広場には4体の立体作品が並んでいます。
まず目に付くのが蛇のようなカラフルなオブジェ、山本信作「這うものたちの午後の眠り」1992年の作品です。
その隣にあるのが立方体の不思議な物体。これは埼玉県立近代美術館を設計した故黒川紀章氏が設計した「中銀カプセルタワービル」の住宅カプセルです。中は実際の建物の構造に近いです。
奥にあるオイルポンプかクレーンみたいなオブジェが、サトル・タカダの1993年作品「子午線−1993」です。クレーンを線を描くための機械に変えてしまった作品だそうで子どもたちに大人気だそうです。
その隣にある棒のような物体は、湯村光作「天空へのメッセージ」1991年作品です。湯村氏は鳥取出身の彫刻家だそうです。高さ5メール以上の作品は御影石でできているそうです。
山本信作「這うものたちの午後の眠り」 |
黒川紀章氏が設計した「中銀カプセルタワービル」の住宅カプセル |
黒川紀章氏が設計した「中銀カプセルタワービル」の住宅カプセル 内部 |
サトル・タカダの1993年作品「子午線−1993」 |
湯村光作「天空へのメッセージ」 |
埼玉県立近代美術館の周辺
埼玉県立近代美術館の周辺にもたくさんあります。全部撮影したつもりでしたが、いくつも漏らしているのがあるみたい。
まずは彫刻広場から美術館に近づくと見えてくるオカリナみたいな穴の開いた不思議な巨大な物体。これは橋本真之作「果実の中の木もれ陽」1985年の作品です。植え込みの中にあって植え込みの木々と一体化して不思議な空間ができあがっています。実はまだ完成しておらず、いまなお制作が続いているんだとか。
美術館の入り口の右手にあるのが小さめの鳥の彫刻作品で、どちらも柳原義達作だそうです。手前が「道標 鳩」1974年作、奥が「風の中の鴉」1981年作です。両方とも旧制浦和高等学校の同窓会からの寄贈だそうです。
その横にあるのが、高岡典男作「ゆっくりと起き上がる精神の集積」1986年作。イースター島のモアイ像みたいですね。失礼。
レンガ色の門のような作品は、橋本省作「流水の門」1985年だそうです。確かに門です。それも水門ですね。
美術館脇の階段を見ると複数の像が並んでいるのが確認できます。これは重村三雄作「階段」1989年。3体あるみたいですが、遠くからは2体しか確認できません。美術館3階の図書館からは3体を見下ろせるそうです。
更に音叉のような物体が複数にょきにょきと生えたような作品が、堀越陽子作「太陽の歌」1987年です。これ、なんでしょうね?
中をBというかβみたいな形でくり抜いた大きな台形のオブジェが、鹿間厚次郎作「静の旋律No.31」1986年。
北浦和公園 橋本真之作「果実の中の木もれ陽」。正面図。 |
北浦和公園 橋本真之作「果実の中の木もれ陽」。左に回り込んでみました。 |
北浦和公園 橋本真之作「果実の中の木もれ陽」。これも左かな。 |
柳原義達作。手前が「道標 鳩」1974年作、奥が「風の中の鴉」1981年作 |
柳原義達作「風の中の鴉」1981年作 |
高岡典男作「ゆっくりと起き上がる精神の集積」1986年作 |
橋本省作「流水の門」1985年 |
重村三雄作「階段」1989年 |
堀越陽子作「太陽の歌」1987年 |
鹿間厚次郎作「静の旋律No.31」1986年 |
旧制浦和高校バンカラ像
浦和北公園にあるのが旧制浦和高校の学生がモデルの「バンカラ像」(彫刻・道標 柳原義達、碑文 今日出海)です。
高下駄にマントというぼくらが想像する旧制高校生そのまんまの立像です。ここに昔「旧制浦和高等学校」があったという証ですね。北浦和公園を訪問した際は是非ご覧いただきたい像です。埼玉県立近代美術館の裏にあります。
彫刻家の柳原義達は浦和高校の出身じゃありませんが、今日出海は浦和高校の出身ですね。
北浦和公園 浦和北公園 旧制浦和高等学校 バンカラ像 |
北浦和公園 浦和北公園 旧制浦和高等学校 バンカラ像 |