あけぼの山農業公園・あけぼの山公園(千葉県柏市)

最終更新日 2020.4.20 撮影日 2020.3.24

ふたつの公園

チューリップの直前です。花畑に植えられてるのはなんだろう。

柏市の市制施行40周年を記念して1995年にオープンしたこの公園は、ふたつの公園で構成されています。

ひとつが、今や柏市のシンボルとも言われる風車と、果樹園、体験農園、市民農園、牧草地、水稲農園、トマトハウス(農産物販売所)、バーベキューガーデン、加工実習館、展示温室、ハーブ園、水生植物園、などがあり、農園の花畑に美しい四季の花々が咲き乱れる広さ約18haの「あけぼの山農業公園」。

もうひとつが、さくら山(あけぼの山)、日本庭園、柏泉亭、竹林、つばき園、芝桜園、小林一茶の俳句碑、などを擁する広さ約5.9haの「あけぼの公園」です。合計すれば、24ha近い大きな公園です。

どこからどこまで「あけぼの山農業公園」で、どこまでが「あけぼの山公園」なのかいまひとつ判然としません。

それどころか公園内らしきところに民家があったりして非常にフリーダムな印象です。それでいて「あけぼの山農業公園」の芝生広場方面の入口は鉄の扉で仕切られていて、開園時間(9:00〜17:00)がしっかりと守られているようです。

以前は、道路沿いにある柏市サイクル管理センターで、無料の自転車を借りられたのですが、平成25年3月31日をもって終了してしまいました。

自転車を借りて利根川の方まで行ってみようと思っていたので、とても残念。

花の名所

あけぼの山農業公園・あけぼの山公園 さくら山
近隣では知られた桜の名所でもあります。桜がギッシリと植えられた「さくら山」はソメイヨシノの古木がズラリなのですが、他の桜を植えて再生中でもあります。

県道47号から公園へ向かうと、迎えてくれるのが関東三大弁天に数えられる「布施弁天 東海寺」です。地元では「布施の弁天さま」として親しまれているそうですね。

急な階段を登ると開けていて、三重の塔があったり茶屋があったりして観光地然とした雰囲気がありました。

でも、なんといっても、この公園の大きな特徴は、四季の花々ですね。

2月下旬から3月中旬の梅、4月上旬の桜、4月上旬から下旬の菜の花、4月中旬から下旬のチューリップ、4月中旬から下旬の芝桜、5月下旬から6月上旬のポピー、5月中旬から6月上旬の花菖蒲、8月のハス、8月上旬から下旬のひまわり、春秋2回咲くコスモス、などが公園の至るところで開花します。

中でもチューリップは特に有名です。風車をバックに見るチューリップは「本当にここは日本か?」と思わせる異国情緒たっぷりの美しさです。

毎年4月には「チューリップフェスティバル」というお祭りも開催されています。

あけぼの山農業公園・あけぼの山公園 チューリップと風車
チューリップ畑と風車。2001年の画像です。古くてすみません。

メディアに取り上げられる機会も多いのでご存じの方も多いでしょう。

それと桜。公園の名称ともなった「あけぼの山」はそっくりさくら山で、約300本の桜の木が植えられています。

近隣では知られた桜の名所ですが、「ソメイヨシノの老木化」という全国の桜の名所が共通して抱える問題点克服のため、千葉大学と連携して「さくら山」を再生を目指しているそうです。

ソメイヨシノの保全対策(土壌改良)を行うと同時に、新しい園路に沿って河津桜を植え、ジンダイアケボノやヤマザクラ・アーコレードなどの新種を植栽して、全体で350本の「さくら山」を維持したいのだとか。

あけぼの山公園の「さくら山」は地域住民の手で200年以上に渡って維持管理されてきたのだそうです。

2020年3月、初めて「さくら山」を取材できました。

確かに老木が多く枝の先端が伐採されたものも多くありました。再生計画の下、整備が進んでいてとても印象が良かったです。

芝生広場の遊具

あけぼの山農業公園・あけぼの山公園 小型複合遊具
斜面にあった大規模フィールドアスレチックを解体して、芝生広場に作られた小型の複合遊具。寂しいですね。

20のポイントからなる本格的なアスレチック・コース、「冒険の森アスレチック・コース」がとても良かったのですが、老朽化して2013年10月1日に閉鎖され、その後解体撤去されました。

「冒険の森アスレチック・コース」は森の中の斜面にあり、伊佐沼冒険の森や内牧アスレチックコースよりも楽しそうだったので残念です。

変わって芝生広場の一角に中型の複合遊具とターザンロープが作られました。売店等のある大きな建物の手前の入口側です。

1ヶ所しかない芝生広場の大混雑する売店の駐車場側ではなくて、裏手の広場に作った方が良かったんじゃないかと思うのですが、どうでしょう。

大きめの土管もありましたが、以前からあったものかどうか不明です。

この公園は徹底したゴミ持ち帰りを実践しています。売店でアイスクリームを買ってもゴミ箱が無い。うろうろしていたら、売店の人が「袋はこっちへ」とレジへ誘導してくれました。見れば、レジの後ろにゴミ袋。徹底しています。

以前は売店の2階に「郷土資料館」があったのですが、閉館後は時々単発で企画展みたいな展示を行っているようです。

園内にバーベキューガーデンがあります。肉も何も用意しなくてバーベキューができます。

あけぼの山農業公園 案内図&周辺案内図

あけぼの山農業公園・あけぼの山公園 園内案内図
あけぼの山公園・あけぼの山農業公園 案内図
あけぼの山農業公園・あけぼの山公園 周辺案内図
あけぼの山公園・あけぼの山農業公園 周辺案内図

あけぼの山農業公園 利用案内とアクセス

開園時間
9:00〜17:00
休園日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月28日〜1月4日)
入園料
無料
駐車場
6ヶ所 合計501台
各施設利用案内
施設名 受付
会議室 あけぼの山農業公園
事務所
〒277-0825
千葉県柏市布施2005-2
TEL:04-7133-8877
加工実習館
芝生広場
柏泉亭(茶室) 柏泉亭
TEL:04-7134-0961
売店 三休
(さんきゅう)
売店 三休
(さんきゅう)
TEL:04-7128-4578
ベジQ/農家食堂 ベジQ/農家食堂
TEL:0570-088-817
電車
JR我孫子駅 北口下車 徒歩約45分(約3.5km)
クルマ
常磐道柏ICから20分(約8km)
バス
JR我孫子駅北口 阪東バス乗り場「あけぼの山公園入口行き」乗車約15分 終点「あけぼの山公園入口バス停」下車 徒歩約7分
JR柏駅西口 東武バス乗り場「三井団地行き・布施弁天行き」乗車約30分 「土谷津入口バス停」下車 徒歩約8分

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