サイボクハム(日高市)

最終更新日 2020.4.11 撮影日 2020.4.10

新設されたフィールドアスレチック「サイボクの森」

サイボクハム サイボクの森 フィールドアスレチック 新工場
サイボクの森のフィールドアスレチックコース。全部の10のアスレチックコースです。右後ろの白い建物が新工場。

2017年だったと思いますが、「パークゴルフ場」や陶芸教室の「武州土耕窯」のあったサイボクガーデンを閉鎖して新工場を建設すると発表があったときは、かなりがっかりしました。

「サイボクガーデン」があるから「公園へ行こう!」で紹介していたので、無くなるのなら当サイトから削除しなきゃ、と真剣に思っていました。

当時のプレスリリースだと「武州土耕窯とパークゴルフ場の敷地全部に新工場を建設する」としか読めなかったので仕方のない誤解なのですが、考えてみれば「パークゴルフ場」の敷地は縦160メートルくらい×横120メートルくらい(最大)なので、そこまで大きな工場は現実的ではなかったのでした。

実際、2019年3月に竣工した新工場は、確かにパークゴルフ場にありましたが使用していたのは半分以下で、旧工場寄りの70メートルくらい×60メートルくらいの敷地でした。

旧パークゴルフ場の残りの敷地はどうするんだろうと思っていたら、2019年9月6日、残りほぼ全部を使用した木製フィールドアスレチックの「サイボクの森」が誕生したのでした。

サイボクハム 新工場
サイボクの森の右手に建った新工場。右手奥にパークゴルフのスタート地点がありました。

2020年4月、大幅改装後初めて伺ったのですが、「サイボクの森」は「パークゴルフ場」のアップダウンをそのまま利用した「居抜き」という感じですね。

ひとつひとつに大きめの間隔を取って10のポイントが並ぶフィールドアスレチックコースです。フィールドアスレチックだけでなく、奥には広々としたスペースもあります。

ただし「サイボクの森」は有料施設になってしまいました。

料金は下記の通りなのでたいした金額ではないですが、奥にある素敵な芝生広場に入るにもお金がかかってしまうことになってしまいました。そこだけが少し残念です。

「サイボクの森」に作られた全長350メートルの遊歩道は、緩やかなアップダウンがとても気持ち良いです。森と名が付いた割に樹木等の日除けが少ないですが、所々に日除けのテントとベンチが設置されています。

「サイボクの森」は飲食自由で持込も可なので、「カフェ&キッチン」で買い求めた料理等をいただくことも可能です。

サイボクの森 営業案内

入場料(平日)
大人(中学生以上)…200円
小人(小学生)…100円
未就学児…無料
入場料(土日祝)
大人(中学生以上)…300円
小人(小学生)…150円
未就学児…無料
営業時間
夏時間(3月〜11月)9:00〜17:00
冬時間(12月〜2月)9:00〜16:00
定休日
水曜日(7月と12月は無休)
水曜日定休ですが営業の場合もあります。
特典
入場の時にもらうリストバンドを見せると、1名につき「天然温泉花鳥風月」の入館料が5名まで100円引き

訪問していない間に、サイボクハムのロゴマークも変更されていました。

豚のテーマパーク

サイボクハム カフェ&キッチン
カフェテリア。左の奥がカフェ&キッチン。左手にレストラン。このあたりがサイボクハムで一番賑やかなところ。

サイボクハムは狭山市と日高市の境界にあります。近くの智光山公園も同じように狭山市と日高市の境界にありますが、あちらの敷地は全て狭山市。こちらの全て日高市です。

しかもこのふたつはほとんどお隣といってもいいくらいに近い。智光山公園に遊びにきて、お昼はサイボクハムというのがわが家の定番コースでした。

サイボクハムはどういうところかというと、運営している会社の正式名書は「株式会社 埼玉種畜牧場」と言います。埼玉の牧場だから「サイボク」だったのですが2018年に CI を導入してブランドネームとロゴを変更したようです。

いままでは、「サイボクハム」だったものが「SAIBOKU」、トビブタというピンクの豚のシンボルマークがシンプルな豚の横顔のシンボルマークに変わりました。「埼玉の牧場→サイボク」は変わりませんけど。

古い話になりますが、1997年から2006年まで日テレで「どっちの料理ショー」という料理番組が放送されました。番組内で「本日の特選素材」としてサイボクハムのゴールデンポークが4度も取り上げられたのがきっかけでサイボクハムを知るようになりました。

今や、サイボクハムは敷地内に加工工場を持って豚肉や手作りのハム・ソーセージを直売し、更に広大な木製フィールドアスレチックコースや温泉施設までを備えた総合リゾートエリア「豚のテーマパーク」なのです。

最近流行の「6次産業」という言葉をご存じの方も多いと思いますが、サイボクハムは養豚の6次産業化(生産→加工→販売)を実現した全国でも珍しい施設として注目されてもいます。

さまざまな施設

サイボクハム レストランサイボク
三角屋根が、「レストランサイボク」です。この建物の裏手のパークゴルフ場跡に新工場が建設されました。

敷地内には駐車場5ヶ所〜6ヶ所あって、合計1400台が駐車可能です。

主な施設としては、300席の「レストラン サイボク」、肉・ハム・ソーセージ・デリカ・パンなどの直売店「サイボク ミートショップ」、「楽農ひろば」と名づけられた採れたて野菜やフルーツ等の直売店、カフェテリア、キッチン、りんご園、小さなアスレチック、木製フィールドアスレチックと芝生広場のサイボクの森など。

アスレチックの隣のトントンハウスと呼ばれる場所では豚が放し飼いにされていましたが、2020年4月現在「豚コレラ」の影響で放し飼いは中止になっています。

「下大谷沢」の交差点近くの駐車場に停めて、ワクワクしながら緑屋根の建物の方へ向かうと、一番に見えてくるのが「レストラン サイボク」です。

レストランは「バーベキュー」と「洋食」に分かれていて、普通なら大混雑です。公式サイトで現在の「呼び出し番号」と「待ち組数」を表示するほどです。

レストランを超えると左側に見えてくるのが「サイボク ミートショップ」で、オープンカフェ的な広場を挟んで反対側にあるのが「カフェテリア」と「キッチン」です。

サイボクハム ドイツパン「モルトブロート」
これがドイツパン「モルトブロート」。でも、全然堅くありません。豚肉と奇跡のマリアージュです。

「カフェテリア」「キッチン」として新築した可愛らしい建物は2009年8月27日に完成しました。カフェも悪くありませんが、絶対のオススメはサイボクハムの大きな特徴でもある「キッチン」で販売されている炭火焼きバーベキューです。

これが絶品! ものすごく美味いんです。

わが家はサイボクハムに行くときは、いつも具を入れないおにぎりを用意して「キッチン」に直行です。

イチオシはなんといっても8cm四方程度の豚肉のとんテキ(480円)です。大量に買い込んだお肉やハム、ソーセージをおかずにおにぎりをパクつくわけです。これが最高の幸せ。

ご飯の無い方は、「サイボク ミートショップ」内の「サイボクパン工房」で売っている「モルトブロート」を主食として買い求めましょう。

このドイツパンがものすごく豚の脂に合うんです。

甘味すら感じる豚肉の脂分をドイツパン(モルトブロート)がしっかりと受け止めて、自身の若干の酸味と合わさって新しい味わいを生んでくれます。

至福です。ご飯よりも合うかも知れません。

ドイツパンと書きましたが、実は全然堅くありません。お値段は小が367円で大が500円でお釣りがくるくらい。

ですので、数ある美味そうな豚肉ではなく、茶色で地味なモルトブロートの写真を掲載させていただきました。

カフェ&キッチン

サイボクハム キッチン
2009年8月27日にオープンした「キッチン」。建物のデザインが統一されていてリゾート感たっぷりです。雨風を凌ぐ2階の客席がとても良いのです。

前段で書いた通り、バーベQ牧場があった場所は、2009年年8月27日、「キッチン」として生まれ変わりました。

以前は、木造平屋建てで、厚焼きステーやかき氷(夏場)、ソフトクリームなどを販売していたのですが、取り壊して2階を客席として解放した建物が新築されました。

「キッチン」では、「豚まん」「モツ煮」「ゴールデンポークのメンチカツ」「トンテキ」などの豚肉料理がいただけます。

中でも、中央の売り場(焼き場)で販売している「トンテキ」を初めとした炭火焼きで、とんてき480円、フランクフルト180円、ソーセージステーキ280円、とん足250円、ベーコンステーキ400円、焼レバー300円、などです。

もう20年以上、訪問するたびに食べていますが、一番は「トンテキ」です。間違いありません。2番はベーコン、3番はソーセージステーキ。

2020年4月に行った時は、トンテキ・ベーコンステーキ・ソーセージステーキがセットになった「もりもりセット」というのがありました。これが1100円。

サイボクハム マークの旗
カフェの屋根には以前はピンクのとびぶたがいました。CI 導入でご覧のようなマークに変更です。

トンテキ・ベーコンステーキ・ソーセージステーキ・フランクフルト2本・焼きレバー・豚足がセットの「メガトンセット」は1900円でした。

とにかく、お目当ては「トンテキ」です。

角を曲がった先に「スペアリブ」があります。土・日・祝日限定。これは1本500円です。これも美味い。

ソフトクリームはカフェテリアのみでの販売です。

カフェでは他に、軽食としてメンチカツサンド、3色ブランチ、ハムバーガー、ポテトフライなど。

スイーツでは、リッチケーキ、レールッケン、ブラウニー、アイス、かき氷、など。飲み物はコーヒーをはじめ、いろいろとあります。生ビールもありました。

2階に上がって、ゆっくり食べられるようになったのは、とてもありがたいことです。お休み処が増えたのも良かった。

「カフェ&キッチン」については、写真をたくさん掲載した別ぺージを用意しました。そちらをご覧いただくと判りやすいかもしれません。「カフェ&キッチン」

天然温泉「花鳥風月」

サイボクハム 天然温泉花鳥風月
「天然温泉 花鳥風月」入り口。内風呂がちょっと狭い感じがしますが、いくつものお風呂が揃った広い露天風呂はすばらしい。

2004年6月には、サイボクハムの敷地内に待望の日帰り天然温泉施設「まきばの湯」がオープンしました。

しかし、2012年11〜12月ころ、当館を利用した複数の客がレジオネラ症を発症してしまい、12月6日から営業を自粛していました。その後、詳しい検査により、当館でレジオネラ菌に感染したことが確認されたため、2012年末埼玉県より営業停止命令を受けました。

そのまま営業を再開することなく閉館をすると、2013年1月9日の新聞に掲載されました。

再開は到底無理と思っていたのですが、2014年6月16日「天然温泉 花鳥風月」としてリニューアルオープンにこぎ着けることができました。

泉質はナトリウム−塩化物泉(弱アルカリ性低張泉)、水素イオン濃度PH8.1(肌に優しい弱アルカリ泉)、湧出量毎分922リットル(全国平均の10倍)、源泉温度39℃、総成分量7276mg だそうです。

「療養泉」で、なめらかで肌ざわりが良い。「塩化物泉」なのでポカポカととにかく温まります。

塩化物泉に入ると心身がリラックスしますが、他の泉質と比較して作用が穏やかで、湯あたりなどの副作用が少ないのだそうです。そのため年配の方や病気の回復期の方にとても良いとか。

リーフレットに書いてある効きめは「ポカポカ温まる」「肌がツルツルする」「肌荒れ・かぶれによい」「疲労回復によい」「腰痛や肩こりに」「関節の痛みに」「切り傷や手術後の回復にやさしい」 です。

リニューアルオープン後は、夜閉館時に浴槽の湯を抜き、徹底清掃して、翌朝新鮮な源泉を張り込んで、浴槽の品質を常に保っているそうです。

露天風呂やお得意のレストランはもちろんのこと、無料のお休み処やマッサージも完備。運が良ければ個室を借りることもできます。

サイボクハム 園内地図

サイボクハム 園内案内図
2020年4月版 サイボクハム 園内地図

施設営業案内

施設名 電話番号 営業時間 定休日 備 考
サイボク日高本店
(お肉売場)
0120-112-922 平日
9:00〜18:30
日祝
8:45〜18:30
毎週水曜日 祝祭日・特定日営業
7・12月は無休
楽農ひろば
(野菜直売所)
042-984-1831 8:30〜18:30 毎週水曜日 祝祭日・特定日営業
7・12月は無休
天然温泉「花鳥風月」 042-919-2626 10:00〜22:00
(受付21:00迄)
月1回
いずれかの火曜日
(不特定)
設備点検のため
臨時休館あり
入館料:平日大人1100円小人850円、
土日祝1350円950円他は下記へ
詳しい入館料はこちら
レストランサイボク
・当日予約、
メールでの予約不可
042-985-4272
つながりにくい
平日
11:00〜19:00
(L.O 18:00)
日祝
11:00〜21:00
(L.O 20:00)
毎週水曜日 祝祭日・特定日営業
7・12月は無休
サイボクの森
(アスレチック)
0120-112-922 夏時間(3月〜11月)
9:00〜17:00
冬時間(12月〜2月)
9:00〜16:00
毎週水曜日 祝祭日・特定日営業
7・12月は無休
水曜営業の時もあり

詳しいニュース、タイムリーなニュースはサイボクハム公式サイトで確認すると良いかもしれません。

サイボクハム オフィシャルサイト

アクセス等

クルマ
県道261号沿い。圏央道からも、国道16号からも、国道407号からもアクセスは悪くありません。
電車
JR川越線「笠幡駅」下車 徒歩約29分 約2.3km
バス
東武東上線「鶴ヶ島駅」西口下車 東武バス「サイボク」行き終点(乗車25分くらい)(7時〜18時まで、1時間に1本〜3本程度)
JR川越線「笠幡駅」下車 東武バス「サイボク」行き終点(乗車5分くらい)(鶴ヶ島駅からのバスに乗ります)
西武新宿線「狭山市駅」西口下車 西武バス「サイボク」行き終点(乗車17分くらい)(1時間に1本程度)
駐車場(無料)
合計1400台

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