埼玉県こども動物自然公園(東松山市)

最終更新日 2020.11.05 撮影日2020.10.29

定番動物がいない!?

正門から滝の階段を上ると「エントランス広場」にでます。中央に見えるのが公園のシンボル「天馬の塔」で展望台にもなっています。写真右手にふれあいコーナー、左手がポニー乗馬コーナー。

「埼玉県こども動物自然公園」は、比企丘陵の起伏に富んだ豊かな自然を活かした総敷地面積46haもある贅沢な動物園&自然公園です。

開園したのは1980年5月5日でした。ちなみに1980年は昭和55年ですから年月日の数字を並べると、5555になります。

「こどもが動物と親しむ」 「こどもが自然の中で情操と科学心を養う」 「こどもがリラックスして遊べる」の3点が「埼玉県こども動物自然公園」の基本理念だそうです。

だからなのか、小さな子どもに優しそうな動物ばかりが集められていて、象や猛獣や猿など動物園の定番動物がいません。一般的な動物園として見たらちょっと寂しいかも知れません。

それでも2020年10月現在、200種に近い動物たちを飼育する動物園になりました。

動物と触れ合うことが基本コンセプトなので、あちらこちらに動物に触れるコーナーがあります。

ポニー乗馬コーナー。入ってすぐの左手です。ポニー乗馬コーナーの裏手にキリンがいます。

たとえば、モルモットやウサギ・ヒツジ・アヒルなどがいるなかよしコーナー、指導員のもとでポニーに乗馬やエサやりができるコーナー、乳しぼりやバター作りが体験できる乳牛コーナーなどが自然の中に点在しています。

公園は多くがアカマツ、クヌギ、コナラなどの自然林で、森林浴にはもってこいですが、坂道ばっかりですので運動不足のお父さんたちにはかなりキツいかもしれません。訪問するときは覚悟が必要かも(笑)。

ベビーカーも不便な場所がかなりあります。

ちなみに、2020年10月取材のために訪問したときは、4時間かかってiPhoneが計測した歩数等は、歩行距離が15kmくらいで歩数2万歩超え、登った階数は40階でした。

芝生広場は、レストランガゼボとカンガルー舎の手前の斜面と、野外ステージの横の2ヶ所しかありません。ビニールシートはそこで広げるしかないかな。

悪天候や暑いときは、中央売店かレストランガゼボにある休憩所に行きましょう。

埼玉県こども動物自然公園 園内案内図(2020年10月版)

「こども動物自然公園」の園内案内地図。

子どもたちと遊びたいならコアラとクオッカの東園直行

コアラ。フラッシュ禁止だそうです。初めてやってきたのは1986年でした。今では(2020年)コアラは全国8ヶ所の動物園で飼育されています。

埼玉県こども動物自然公園を一躍有名にしたのが、コアラでした。「こども動物自然公園 コアラ舎

最初のコアラ「サンシャイン」が、オーストラリアのクイーンズランド州からこの埼玉県こども動物自然公園にやって来たのは1986年のことです。

ご記憶の方もいらっしゃると思いますが、当時としては、パンダの来日に匹敵するくらいの大ニュースで、多くのテレビ番組をにぎわしました。

コアラ舎の前には長蛇の行列が続いていたのです。

そのサンシャインが亡くなったのは、2004年8月27日のことでした。おっとりして気の良いオスのコアラだったそうです。子供6頭、孫2頭、ひ孫1頭と子孫を残しましたが、その後は残念ながら途絶えてしまいました。

偲ぶ会も行われ、多くの方々がサンシャインに最後の別れを告げました。

ピクニック広場と「コバトンとりで」。東園の「カピパラ・ワラビー広場」と「カンガルーコーナー(クオッカアイランド)」の間にあります。

サンシャインだけでなく1986年と1987年にやってきた6頭の血筋は絶えてしまいましたが、2020年10月現在コアラ10頭を始め(2020年5月、1頭亡くなってしまった)、いろいろな動物が飼育されています。

2020年に話題になったクオッカだけでなく、レッサーパンダ、マヌルネコ、プーズー、温泉に入るカピバラ、ハダカデバネズミなど珍しい仲間も増えました。

でも、どちらかと言うと動物園というよりも広い敷地を贅沢に利用したアップダウンの激しい公園というイメージのままです。自分的には、ですが。

ただ、平らな芝生広場はありません。唯一、東園のピクニック広場が芝生広場と言えるでしょうか。傾斜がありますが。

遊具も東園にあります。前述のピクニック広場に完成した「コバトンとりで(2009(平成21)年11月21日オープン)」と、2010年にピクニック広場のお隣に完成した冒険の森アスレチック(フィールドアスレチック)です。

2コース全21ポイントの本格的フィールドアスレチックコースは、こども動物自然公園 冒険の森 フィールドアスレチックでご確認ください。

こどもたちを遊ばせたいときは、東園に直行ですね。

あとは自然林の中に、ひたすらゆったり動物が飼育されているのみです。

広い公園内は「彩ポッポ」で

彩ポッポ。園内循環バスです。赤いが「コバトン号」、青いのが「ペンギン号」です。他に黒い車体1編成とと金色の車体1編成があります。

公園内は登り降りがとってもきついのです。その上、動物舎と動物舎の間隔が広いので、以前は、起伏の激しい広大な園を動物を求めて歩き回ってヘトヘトになったものです。

しかし、平成12年4月から園内の周遊バス「彩ポッポ」の運行を始めました。おかげで、園内の移動が格段に楽になりました。

「彩ポッポ」は、機関車風の先頭車両が後ろの2台の客車を引く、電車みたいなバスです。

2020年10月現在、赤い「コバトン号」、青い「ペンギン号」、黒い「NISHIO TRAINS」、金色の「DOTTO TRAINS」の4編成があるようですが、ぼくが訪問した日は写真の通りの2編成が走っていました。

こども動物自然公園ではとても重宝する乗り物です。重宝というか…、これくらいしてくれないと、広い園を全部まわることは不可能に近いです。

運行ルートは、東門広場前から北園→西門方向をぐるりと回って東園のレストランガセボ前までの折り返し運転です。起点と終点が同じ周回ルートじゃありません。

「彩ポッポの家」。公園北側(西側)の「花と鳥の丘」と「恐竜コーナー」の間の園路沿いにあります。

停留所は、天馬の塔 〜 乳牛コーナー(降車のみ) 〜 西門(降車する方がいる場合のみ乗車可) 〜 恐竜コーナー(降車のみ) 〜 東園の5ヶ所です。

西側の「ペンギンヒルズエリア」から「花と鳥の丘」を超えて「恐竜コーナー」へ向かう途中に、「彩ポッポの家」という車両基地までありました。

通常時なら、歩いて見て回って、疲れたら途中の停留所(西門の入り口や恐竜コーナーの裏あたり)で乗降しての交通手段として使うのが良いと思います。効率良く園内を回るにはそれが一番でしょう。

しかし、実際は小さいお子さんにねだられてのアトラクション的乗車が多いようです。

乗車料金は、1回乗ると3歳以上200円です。1日300円(大人もこどもも)で乗り放題のチケットがあってすごく便利なのですが、2020年10月現在新型コロナウィルス感染防止の措置(密を避けるため)で販売されていません。

途中、停留所に誰もいないときは停まらないこともあるので、運転手さんか車掌さんが乗ったあとに料金を徴収しにきますので、途中で降りたい人は最初から申告した方が良さそうです。

1日券を販売していないとか、新型コロナウィルスの影響で停留所の扱いや運行時間等が変則になっています。

ご訪問の際は、オフィシャルサイトで確認されることをオススメします。

こども動物自然公園の全体像

「シカとカモシカの谷」のシカの生息エリアの境界線。植物の生え具合の違いがはっきりしていてびっくり。鬱蒼とした森で森林浴にもってこいの「コバトンロード」上部です。

さて、「埼玉県こども動物自然公園」は、深い谷を境界に「東園」と「北園」にわかれています。

園内の看板には「東園」が更に「南園」とわかれていると書いてますが、「南園」はアカマツやコナラなどのとっても深い雑木林で、欝蒼とした林に通されたウッドデッキの「コバトンロード」を散歩・散策するくらいしか見るところはありません。

以前「何かできるのでしょうか?」と書いてましたが、2020年10月に訪問したところ「コバトンロード」の先に「シカとカモシカの谷」ができているのを確認しました。

ウッドデッキの上から谷に放し飼いにされているシカとカモシカを観察できるエリアです。でも、ぼくが2020年10月に訪問したときは1頭も見られませんでした。残念。

途中にシカがいるエリアといないエリアの境界線があります。植物の生え方が全然違っていてびっくりしました。シカのエリアはほとんど食い尽くされています。

入口近くにいるキリン。画像の右手に白い壁が見えますが、その裏で新しいキリン舎の建設工事中です。

こども動物自然公園の主な動物は、メインエントランスの「北園」で、キリン、ポニー、フラミンゴ、乳牛、マヌルネコ・ヤマアラシ、ペンギンヒルズ・プーズー、ミーアキャット、レッサーパンダ、新動物舎ecoハウチュー、水鳥など。

北園の主な施設は、天馬の塔、ポニー乗馬コーナー、なかよしコーナー、水鳥池、野外ステージ、じゃぶじゃぶ池、中央売店、キリン売店、ファストフード「オーパル」、もりカフェ、恐竜コーナー、観察小屋、こどもの城、自由広場、ビアトリクス・ポター資料館などがあります。

「東園」の動物は、コアラ、カンガルーコーナー・クオッカアイランド、カピバラ・ワラビー、シカとカモシカの谷など。

東園の施設は、冒険の森アスレチック、コバトンとりで、ピクニック広場、レストランガゼボ、コアラ売店、コバトンロードなどがあります。

こどもの城

こどもの城。ヨーロッパのお城を模したものすごく立派な外観です。2階建てでそれぞれに子どもたちを楽しませる工夫満載の児童館です。見落とされがちな屋上には展望台も。

ぼくはいつも「公園と児童館のカップリングが最高」と書いています。なので、盛りだくさんの公園施設の中から「こどもの城」に触れておきます。

こどもの城は、北園にある児童館です。公園の入園料の他に100円が必要なので躊躇するかもしれませんが、小さいお子さんを喜ばせる仕掛けが満載なので是非入ってみてください。

一番の見所は1階にある「ケヤキ大王」です。普段は目を閉じて眠っているのですが、時間になると起き上がってショーをやります。

上から音楽隊が降りてきて楽しい歌と踊りと音楽を披露してくれます。

ほかに、すべり台があり、建物の内径に沿った渡り廊下があり、2階には遊具が揃った広場と図書室があります。

1997年と2012年にリニューアルして多少印象が変わったかもしれませんが、大きくは変わっていません。なのでちょっと古くさいイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

施設情報(アクセス、開園時間等)2020年10月版

アクセス
電車:東武東上線「高坂駅」から約2.1km(GoogleMap計測) 徒歩約30分
バス:東武東上線「高坂駅」から「鳩山ニュータウン行」「こども動物自然公園」川越観光自動車バス乗車約6分 「こども動物自然公園バス停」下車(目の前)
クルマ:関越自動車道「東松山I.C.」から鳩山方面に5km
クルマ:関越自動車道「鶴ヶ島I.C.」から国道407号を東松山方面へ「高坂神社(東)交差点」左折3km
駐車場
約800台
駐車料金:大型−1200円、普通−800円
開園時間
9:30〜17:00(11月15日〜1月31日のみ16:30閉園)
休園日
月曜日(祝日の場合は開園)(オフィシャルサイトの休園日カレンダー参照をオススメします)
入園料金(30人以上の団体の場合)
高校生以上:520円(420円)、小・中学生:210円(170円)
未就学児童:無料
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、障害福祉サービス受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、特定疾患医療受給者証、被爆者健康手帳、戦傷病者手帳、 介護保険被保険者証(要介護、または要支援認定を受けている者)保持者:無料
介護者1名が無料になる場合があります。詳細は園で。
年間パスポート(再発行料金)
高校生以上:1560円(520円)、小・中学生:640円(210円)、65歳以上:1040円(520円)
レンタル
ベビーカー:1日200円(正面の売店で貸出)
車いす:無料(正面の売店で貸出)
コインロッカー:1回100円(正面付近にある)
乳幼児向け
授乳室:3ヶ所(中央売店休憩所、東園レストラン休憩所、こどもの城内)
ベビーベッド:女性用トイレ内(一部、身障者用トイレ内にも)
敷地内は全面禁煙です。

体験コーナー等の概要&料金(2020年10月現在)

コーナー名 内容  実施日 実施時間 料金
ポニー乗馬  乗馬  平日限定 13:00〜15:15 4歳〜小学生300円
中学生以上中止(コロナ)
 エサやり体験  土・日・祝 14:15〜14:45   100円
乳牛  乳しぼり体験 平日限定 13:00〜13:30 無料
バター作り体験(50名限定) 土・日・祝  13:15〜  300円
なかよし 動物とのふれあい(うさぎ・モルモット)  平日限定 14:00〜15:00 無料
 エサやり体験  ヤギ  毎日
(雨天中止) 
開園時間内  100円 
 ペンギンのランチタイム 毎日  10:15〜
13:30〜 
(チケットは30分前から販売)
 400円
(先着30名)
こどもの城 おとぎの部屋、ふしぎの部屋、
しかけの部屋、児童年記念室など
 開園時 2月頃〜11月頃/9:30〜16:30
12月頃〜2月頃/9:30〜16:00
それぞれ入園は閉館30分前まで
小学生以上
100円
彩ポッポ 園内周遊バス 
噴水横〜馬コーナー〜東園
所要時間20分程度
 開園時 一日平均5往復、休日9往復程度
(運行時刻表は案内所で確認)
3才以上片道200円
一日乗車券300円は
2020年10月現在
コロナ禍のため
販売中止中

いずれも、2020年10月現在はコロナ禍のため変則的な営業になっていますが、徐々に通常営業に近づきつつあるようです。

また、季節や動物の体調により、変更や中止になる場合があります。

ご訪問の際は、埼玉県こども動物自然公園 公式サイトでご確認されることを強くオススメします。

ビアトリアス・ポター資料館

丘の上に佇む「ビアトリクス・ポター資料館」。ポターと湖水地方好きな知り合いによると、とてもよくできた資料館だそうです。

2006年4月、ピーターラビットの著者である、ビアトリクス・ポターの資料館ができました。天馬の塔のすぐ右側です。

大東文化大学と共同で、「大東文化大学 ビアトリクス・ポター資料館」というのが正式名称です。

ビアトリクス・ポターがピーターラビットを発表したのが1902年。瞬く間にベストセラーとなり、1905年、その印税等でイギリスの湖水地方に農場を買いました。それが有名なヒルトップ農場です。

こちらの資料館はヒルトップ農場を忠実に再現したものだそうです。大東文化大学は、ビアトリクス・ポターの貴重な資料をたくさん所蔵していたのですね。貴重な書籍や原画を提供し展示しています。

他にも、アニメーションが上映されていたり、ジオラマで絵本の世界を再現したりしています。

多少は予習をして行った方が楽しめるでしょう。たとえば、『こねこのトムのおはなし』『ひげのサミュエルのおはなし』を読むとか。

料金は公園の入園料とは別に、大人(高校生以上)200円(30人以上の団体は100円)子供(小・中学生)100円(30人以上の団体は、ひとり50円)。それ以下は無料です。

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