キャンベルタウン野鳥の森・大吉公園(越谷市)
こんな施設があるよ
オーストラリアから贈られた鳥たち
よく見かける名前を彫った大きな石がここにもありました。右手に進むとキャンベルタウン野鳥の森のバードケージです。 |
「キャンベルタウン野鳥の森」は、越谷市とオーストラリアのキャンベルタウン市との姉妹都市提携10周年を記念して1995年にオープンした、鳥と数種の動物が飼育されている小動物園です。
鳥舎(バードケージ)に展示されている鳥たちはキャンベルタウン市から寄贈されました。
キャンベルタウン市は、シドニーの南西45kmに位置する人口15万人ほどの小さな町です。
以前は田園地帯でしたが、現在は市街地化が進んでいるそうです。
日本的な感覚で言えば、大都市シドニーのベッドタウンでしょうか。
「キャンベルタウン野鳥の森」は、公園としては「大吉公園」と呼ばれています。野鳥の森は公園内のバードケージ内を指します。
バードケージは約3,000平方メートル。大吉公園全体でも1.3haほどの小さな公園です。
バードケージ内は有料で、高校生以上100円、小・中学生30円、未就学児 (保護者同伴)無料です。
ところで、「キャンベルタウン野鳥の森・大吉公園」の近くに「キャンベルタウン公園(鷺高第五公園)」という名前の公園があります。
キャンベルタウン野鳥の森(大吉公園)の駐車場入口。右の道路が「浦和野田線」。片側2車線道路に中央分離帯があって奥(西側)から来たクルマは右折して駐車場に入れません。 |
紛らわしいですね。
そちらはキャンベルタウン市との姉妹都市提携を記念した公園で、ツインタワーの時計台と大きな水遊び場が特徴です。
オープンは1986年なのでこちらより先。でも、「キャンベルタウン…」といえば野鳥の森ですね。
あちらは駐車場が無いので遠くからの訪問は難しいですが、こちらには用意されています。
しかし、公園の西側・北側からのアクセスは注意が必要です。
2019年に駐車場へのアクセス道路(浦和野田線)が県道19号に接続して、浦和野田線西方面からのアクセスがわかり難くなりました。
浦和野田線は中央分離帯があって右折できません。
ですので、浦和野田線を西側から来たときは、新方川に架かる白鷺橋の手前の信号を右折して 県道19号に出て浦和野田線の東側からアクセスする必要があります。
50年以上も前に計画されたのに遅々として進まない、浦和美園−越谷−松伏−吉川−野田橋を結ぶ「浦和野田線」の紆余曲折は、まだまだ続きそうです。
バードケージ内は擬似ジャングル
バードケージの中は結構広くて、こんな滝まであります。滝から流れ出てバードケージ内に小さな川ができています。鳥の姿をたくさん見ることができます。 |
冒頭に掲載した画像の奥に行くと入場券売り場です。
中に入ると、正面と右側にエミューとワラビーの檻があり、左にはモルモット(テンジクネズミ)とふれあえる白いテントの「ふれあいコーナー」があります。
バードケージ(鳥舎)は更にその奥です。
バードケージの出口と入口は別々で、それぞれがひとつの部屋になっています。広さは畳2枚くらいでしょうか。
どちらも、入場券売り場側とバードケージ側双方に設置された自動ドアで守られていて、鳥が簡単に外に出られないようになっています。
どちらか一方の自動ドアが閉まらないと、もう一方の自動ドアが開かない仕組みです。
バードケージに入るとちょっと広めの空間があり、正面と右手に進む園路が2本あります。
バードケージ内にある観察棟。3階建てくらいの高さがあります。観察棟ですが展望台と呼んでも良いかも。 |
バードケージ内には滝から流れ出た小さな流れがあって、どちらに行っても橋を渡ることになります。
掲載した観察棟(展望台)は正面園路を歩いた左側。
更に奥にはアカオクロオウム、クルマサカオウム、モモイロインコ、キバタンの4種類が飼育されている円形の鳥舎があります。
バードケージ全体で飼育されている鳥は、他にワライカワセミ、キバタン、アカクロオウム、レンジャクハト、ブロンズトキなど22種類です。
バードケージ内には飛ばずに、にわとりみたいに地面を歩く鳥もいます。
縄張り意識が強く、下手な手出しをすると大声を出したりして威嚇されることもあるそうです。
他にもキレイな鳥がたくさんいます。
観察棟(展望台)に登れば、木の上にいる鳥を間近で観察することができるかも知れません。
バードケージ内はジャングルとまではいかないまでも、欝蒼とした樹木に滝まであって、ちょっとした別世界です。
1995年のオープン以来、1999年に来訪者20万人を突破して、2006年1月には50万人を突破したとのニュースを読んだことがあります。。
その後のニュースは見てないけど、100万人突破したかな?
大吉公園
土の広場と大型複合遊具。中型の複合遊具を吊り橋でつないだ大型遊具はとっても楽しそう。整備状態もとても良い。 |
バードケージの外に広がっているのが大吉公園です。
大吉公園は下に掲載した案内図の通りほぼ三角形で、外周に沿って作られた全長550メートルくらいの園路を一周することができます。
園路にはベンチも整備されていて、特に新方川沿いはバードケージを背に川の流れを楽しめるとても気持ち良い場所になっています。
それほど広くはありませんが土の広場もあります。
GoogleMapでの簡単な計測ですが、土の広場は1,000平方メートルちょっとくらい。テニスコートを5面くらいは取れる広さがあります。
芝生じゃないのがとても残念。古い写真を漁ってみたのですが、ずっとこんな感じでした。土壌が悪くて芝は根付かないのかな?
広場の隅には大きめの複合遊具があります。ふたつの中型複合遊具が吊り橋で結ばれた形の遊具は楽しそう。
年季の入った遊具はしっかりと整備されていて、とても安心です
1ヶ所(40台駐車可能)しかない駐車場の奥は小高い丘で、標高13.05メートルの山頂には四阿が作られています。
頂上の四阿の横に見える黒い網のようなものがバードケージです。
完成してしばらくは頂上から隣の「大吉貯水池親水公園」が一望できたのですが、いつしか樹木が大きくなって見えなくなりました。
大吉公園・キャンベルタウン野鳥の森 案内図
大吉公園 案内図。 右のグレーがアクセス道路(浦和野田線)。 上の白鷺橋方面から来ても右折できません。 |
オフィシャルサイトから拝借したバードケージ内の案内図。 |
大吉貯水池親水公園
大吉貯水池親水公園。底ある調整池は越谷市の形をしていて、池の中に二つある島はシラコバトをイメージしているらしい。 |
「キャンベルタウン野鳥の森」の浦和野田線を挟んで反対側にあるのが「大吉貯水池親水公園」です。
大吉貯水池親水公園はすぐ横を流れる新方川(にいがたがわ)の氾濫を防ぐ目的で作られた面積10.3ha容量40万トンの調節池公園です。
底には越谷市の形をした池。かなり頻繁に水がでるようで、取水口近くのあたりは湿地帯になっているようです。
明治末期まで千間掘と呼ばれていた新方川は、江戸時代初めに農業用排水路として開削されたのが起源だそうです。
しかし、近年は周辺地域の急激な都市化で、地面の保水遊水能力が極端に減少したため、排水能力を上回る水が新方川に流れ込んで、たびたび氾濫するようになってしまいました。
大吉貯水池は新方川の水量を見事にコントロールしています。水の都越谷らしいですね。
池には市の鳥シラコバトをイメージした2つの島があります。越谷市の形をした池の中に2羽のシラコバトが飛ぶイメージでしょうか。
大吉貯水池親水公園の外周は一周約1.2kmのジョギングコースです。
ぼくが行ったときも走る人や歩く人がたくさんいました。コースの途中に、新方川から大吉貯水池に水を引く取水口があります。
長さが20mくらいの橋がかかっていて、新方川の水が溢れると、橋の下を通って貯水池に流れ込む仕組みなのですね。
キャンベルタウン野鳥の森 利用案内&アクセス
- 開園時間
- 9:00〜16:00(入園は15:30まで)
- 休園日
- 毎週月曜日(祝日に当たる場合は、翌日)
- 年末年始
- 臨時休園もあり
- 年末年始
- 入園料
- 高校生以上 100円
- 小・中学生 30円
- 未就学児(保護者同伴) 無料
- 障碍者割引あり
- 小・中学生 30円
- 駐車場
- 1ヶ所 40台
- 電車
- 東武伊勢崎線「北越谷駅」東口下車 徒歩約31分(約2.5km)
- バス便「小田急弥栄団地入口バス停(公園から約260m)」利用
- 北越谷駅東口発 朝日自動車:北越谷駅東口発[KK21]弥栄団地循環:花田先回り(北越谷駅行)
- 北越谷駅東口発 朝日自動車:北越谷駅東口発[KK21]弥栄団地循環:大里先回り(北越谷駅行)
- 北越谷駅東口発 茨急バス:赤岩入口・ゆめみ野東−エローラ 行き (松伏高校前行きもあり)
- 北越谷駅東口発 茨急バス:東埼玉テクノポリス南行き、野田市駅行き、大正大学入口行き、まつぶし緑の丘公園行き、吉川駅北口行き、松伏給食センターほほえみ行き
- 北越谷駅東口発 朝日自動車:北越谷駅東口発[KK21]弥栄団地循環:大里先回り(北越谷駅行)
- バス便 「新方橋バス停(公園から約290m)」利用
- 朝日自動車は停車しません。
- 茨急バスは「小田急弥栄団地入口バス停」と同じバスが停車します。
- 南越谷駅南口発 ジャパンタローズ:タローズ本社前〜南越谷駅南口
- 南越谷駅南口発 ジャパンタローズ:松伏ターミナル〜南越谷駅南口
- 茨急バスは「小田急弥栄団地入口バス停」と同じバスが停車します。