まつぶし緑の丘公園(松伏町)

最終更新日 2018.5.13 撮影日 2018.5.4他

とうとう完成した埼玉東部屈指の大公園

まつぶし緑の丘公園 ポピーとこいのぼりと里山の展望台
ポピーのバックに里山ゾーンに造成された高さ25mの築山の頂上にある展望台が見えています。周囲は真っ平らなので眺望最高です。

2017年(平成29年)3月末、北側駐車場から頂上までの舗装園路と里山の頂上の展望台が完成して、総敷地面積 26.5ha という大公園の工事がすべて終了しました。

都市計画が決定して事業認可が下りたのが1998年度(平成10年)で、着工は2年後の2000年度だったので、17年かかったということですね。

今回すべての工事が完了してから初めて伺ったのですが、感動するくらい良かったのです。とても楽しかった(笑)。

里山の威力はすごいですね。「里山ゾーン」が完成する前と後では「まつぶし緑の丘公園」は全然別の公園に見えてしまいます。

大げさでなく「里山ゾーン」が完成して「まつぶし緑の丘公園」は埼玉県東部屈指の公園になったという印象です。

広さはもちろん、自然を身近に感じられ、地域の個性が活かされ、キレイで使いやすく、人にやさしく、老若男女誰でも楽しめる本当にすばらしい公園でした。

どのような経緯で高さ25メートルの里山を中心にした「里山ゾーン」を造成することになったのかわかりませんが、周囲にほとんど凹凸のない埼玉東部であればこそ周囲を一望できる里山に意味があるのだと思います。

今更ながらですが、公園作りには長い年月とたくさんのお金がかかるものですね。

まつぶし緑の丘公園 里山の頂上からの眺望 東京スカイツリー
展望台からの眺望。薄っすらとスカイツリーが見えているのですがわかりますか? 左の塔は越谷のゴミ焼却場でしょう。この写真には写っていませんが右方面には埼スタも見えます。

公園紹介サイトを運営して長いですが、これだけの大公園の着工から完成までをリアルタイムで見たのは初めてです。感慨深いです。……その割に完成してから訪問するまで1年以上かかっていますがw。すみません。

「まつぶし緑の丘公園」は全体を「広場ゾーン」「水辺ゾーン」「里山ゾーン」の三エリアに分けています。

管理センター、芝生広場、じゃぶじゃぶ流れ、駐車場等の「広場ゾーン」南側の一部(約5.6ha)が完成して開園したのが、着工から7年後の2007年(平成19年)4月1日でした。

2010年(平成22年)4月1日には芝生広場の隣に特徴的な大型休憩舎と、芝生広場内に大型遊具と健康遊具のある部分の2.9haがオープンして「広場ゾーン」が完成しました。

更に2013年(平成25年)3月に「水辺ゾーン」の6.8haがオープンして総面積15.3haとなり、2017年(平成29年)3月末、「里山ゾーン」の工事終了をもって完成したわけです。

里山にのぼろう!

まつぶし緑の丘公園 里山頂上の展望台
「里山ゾーン」の築山の頂上。高さ25mの頂上に展望台が設置されました。東京スカイツリーはもちろん、新宿の高層ビル群まで一望できます。

「里山ゾーン」は25mもの土を盛った里山が中心です。ビルでいえば6〜7階建てくらいでしょうか?

樹木はふもとから中腹くらいまでしか植えられていないので、頂上に登れば360度の眺望を楽しむことができます。

近くの「埼玉スタジアム」や「さいたま新都心」の高層ビル群だけでなく、東京スカイツリーや新宿の高層ビルまで見えるので、「○○が見えた!」「○○が見える!」とワイワイやるのは本当に楽しい(笑)。

頂上は直径40mくらいの真円の展望広場になっていて、広場の周囲に沿って舗装された園路があり、南側の端に高さ2mくらいの展望台が設置されています。展望台に上れば更に視界が開けます。

里山は普通に「山」ですから頂上へはどう登っても構いません。

樹木のある鬱蒼とした道なき道を登るのも楽しいかもしれませんが、ぼくらはちょっと脇の駐車場寄りにある樹木の無い一直線の道を登りました。ここは水の通り道みたいで少し浸食されています。

北側の駐車場からは舗装した園路が整備されています。こちら側にも浸食された水の通り道がありました。自然の力はすごいものですね。

レジャーテントを借りよう!

まつぶし緑の丘公園 大型遊具
メインとなる大きな遊具。この周りに、ちゃんと敷居のある砂場とほかにいくつかの遊具があります。

「広場ゾーン」には、芝生広場、遊具の広場、水遊びのできる「じゃぶじゃぶ流れ」、大型休憩舎等があります。

なんといっても、広大な芝生広場がごちそうですね。ここの芝生広場は本当に広い。

小学校中学年くらいまでのお子さんなら大喜びしそうな遊具も揃っています。特に、ちゃんと敷居のある砂場にはびっくりしました。時代を感じます。大人のための健康遊具も(笑)。

当初の記事では「樹木が低く木陰がまったくないので夏場は注意が必要」と書いていましたが、開園から時間がたって樹木もかなり大きくなりました。でも、芝生広場に樹木はないので「夏場に注意」は変わりません。

ですので「レジャーテント」はレンタルした方が良いですね。1回200円という格安料金ですし。夏場はテントの中も相当暑いでしょうけど…(笑)。

まつぶし緑の丘公園 水遊び じゃぶじゃぶ流れ
蛇行して延々と続く流れ。ここなら子どもたちに思いっきり水遊びをさせられます。深くありません。

レジャーテントは駐車場の隣の公園管理センターへ申し込んでください。

管理センターでは、定期的に農産物の直売や、フリーマーケット等も開催しています。

「広場ゾーン」の池に近いエリアは花畑になっていて、春にはポピーやムギナデシコ、秋にはコスモスなどが植えられています。

個人的に気に入ったのは、水遊びの「じゃぶじゃぶ流れ」ですね。

流れが長くて広いので、小学校中学年くらいから幼稚園就園前くらいまで幅広い年代が思いっきり水遊びを楽しめそうです。

ただし、赤ちゃんをオムツで遊ばせるのはやめましょう。今は、水遊び用のオムツが売られていますので、オムツを替えてからにしましょうね。

池のデッキを渡ろう!

まつぶし緑の丘公園 トンボ池近くのベンチ
池に通されたデッキ。金属製でしっかりしたデッキです。元々湿地帯だったようですがご覧の通り水がいっぱいです。

「水辺ゾーン」は「トンボ池」と名付けられた小さな池と、とても長い金属製のデッキが通された大きな調整池(ひょっこりひょうたん島と名付けられた島がある?!)があります。

公式サイトからお借りした「園内案内図」を見るとデッキのあたりは元々は湿地帯だったみたいですね。2018年現在は水を満々とたたえた池になっています。

デッキはとても長いです。ここまで長いのは他に知りません。

Googleマップで計測したら200m以上ありました。出っ張りもたくさんあるので総延長は250mくらいかもしれません。

デッキを渡りながら池をのぞき込むと鯉や亀をたくさん見られます。2014年に特定外来生物に指定された「ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)」らしき姿がたくさん見えたのは気になりましたが。

まつぶし緑の丘公園 ポピーとこいのぼりと里山の展望台
トンボ池近くの散策路とベンチ。木陰にもベンチはあるのですが、年配のご夫婦がずっと座っていらっしゃって撮影できませんでした。

駐車場近くの小さな池「トンボ池」にも池に突き出たデッキがあります。トンボ池は自然に近い環境が整備されていて、野鳥や様々な生き物が集まるエリアになっています。

実際に、コシアキトンボ、シオカラトンボ、アジアイトトンボ、クロイトトンボ、アキアカネ、ショウジョウトンボなどが確認されているようです。

このあたりは木陰がたっぷりあってベンチもあります。落ち着く大人のエリアですね。

大人から子どもまでみんなが楽しめる本当に良い公園です。数百の公園に行っていますが、かなり上位にランクされる公園となりました。

余談ですが、奥に調整池の外側(田んぼ側)に通された園路がありました。でも、「鳥獣保護のため関係者以外立入禁止」の看板があって通行止めです。奥を歩いてみたいですね。冒険心をくすぐられてしまいました。

まつぶし緑の丘公園 園内案内図

まつぶし緑の丘公園 園内案内図
まつぶし緑の丘公園 園内案内図 オフィシャルから拝借しました。ありがとうございます。

アクセスほか

クルマ
東武伊勢崎線せんげん台駅または武里駅から約4km
国道4号バイパス平方交差点から県道野田岩槻線を野田方面へ、約1.1kmの赤沼南交差点を松伏方面へ0.9km
国道4号バイパス赤沼交差点から県道春日部松伏線を松伏方面へ、約1.8km
鉄道・バス 
東武伊勢崎線「せんげん台駅」東口下車 茨城急行バス「まつぶし緑の丘公園」または「松伏町役場」行きバス乗車→「まつぶし緑の丘公園」停留所下車
東武伊勢崎線「北越谷駅」東口下車 茨城急行バス(3番乗り場)「まつぶし緑の丘公園」行きバス乗車→「まつぶし緑の丘公園」停留所下車
東武伊勢崎線「北越谷駅」東口下車 茨城急行バス(1番乗り場)松伏溜入下経由「まつぶし緑の丘公園」行きバス乗車→「まつぶし緑の丘公園」停留所下車
駐車場
515台。(南駐車場135台、北駐車場150台、西駐車場230台)

こんな記事も読まれています