平成の森公園(川島町)

最終更新日 2023.9.25 撮影日 2023.7.28&2016.5.28他

川島町のコミュニティ空間

奥に見えるのが「平成の森公園」のシンボルのカリヨン(鐘)。「水と時の広場」です。ここで水遊びはNG。

公園内のあちこちにある案内板によると、「平成の森公園」は、1988年(昭和63年)に国が提唱した"ふるさと創生事業"に基づいて計画された公園で、1996年(平成8年)に3年の歳月をかけて完成しました。

事業費は25億円。

計画されたのが"平成元年"だったことから、元号を記念して命名されたとのことです。

総敷地面積は約8.38haです。

地形が良く、キレイな台形の公園は周囲を田んぼの用水路(川)に囲まれていて、"川"に囲まれた"島"で、「川島」というダジャレみたいなイメージで作られたのだとか。

川島町役場からは少々距離がありますが、「平成の森公園」の西側には、町立図書館、町民体育館、武道館、町民会館、中央公民館、町立保育園、川島町シルバー人材センターが建ち並んでいます。

更に東側には「平成の森・川島病院」があり、周囲を田んぼに囲まれたこの一帯だけ別の空間のようです。

修景池、四阿、古代蓮の群生。ご覧のとおり、池は柵がありません。小さいお子さんからは目を離さないようにしましょう。

川島町のコミュニケーションを一手に担っている地域でしょうか。

町役場は老朽化が進んでいるようですから、もしかしたら移転してきて、文字通り町の中心になるかも知れません。

そんな計画があるのかわかりませんが、逆に町役場が無いのが不思議なくらいの一帯です。

園内にある主な施設は、400mのトラックとフィールド部分に天然芝を敷いた「多目的広場」(一辺のタッチライン側に土が盛られて高くなっており、客席もあります)、ちょっと狭めの「芝生広場」、水遊びのできる小川が流れ込んで夏には古代蓮が咲く「修景池」、アスレチックというよりもトリムと言った方がふさわしそうな「アスレチックコーナー」、約2500株を栽培している「ショウブ園」、大型遊具の「ちびっこ広場」、そして中心部にカリヨン(鐘)が時を知らせる「水と時の広場」、水害時の救助用に作られた「川島の和船」など。

いろいろな施設のある平成の森公園ですが、最も知られているのが、300m以上ある日本一長い「バラのトンネル(バラの小径)」と「丘の家」でしょう。

日本一のバラのトンネルと季節の花々

「バラの小径」。全長340mにもなる日本一のバラのトンネルです。できて日が浅いので蔓の絡み具合がいまひとつ。将来が楽しみです。<2016.5.28>

「バラの小径」と名付けられた「平成の森公園」のバラのトンネルは、川島合併50周年を記念して、2006年(平成18年)1月に完成しました。

トンネルの全長は340.5メートル。60品種474本(2023年8月現在)のバラが植えられています。

一般的に栽培が難しいと言われるバラですが、つるバラは括りつけて誘引する必要があるので更にたいへんです。

通常だと1年に1mくらい蔓(つる)を伸ばすそうです。トンネル全体を覆い尽くすのにどれくらいかかるのでしょうか。

2016年以来バラは撮影できていないのですが、2023年8月に伺ったところ、かなり生育していたように見えました。

2016年のバラの様子は、平成の森公園 バラの小径に掲載しています。近いうちに確認に行く必要がありそうですね。

行田から寄贈された「古代蓮(行田蓮)」。夏になると修景池一面が蓮で覆われます。古代蓮の数少ない名所と言えます。

たくさんあるバラの名所の中でも、ここまで立派なバラのトンネルがあるのは「平成の森公園」だけです。「日本一」だそうです。

バラの蔓が覆い尽くした全長340mのアーチのトンネルでバラが満開になったらたいへんな美しさでしょう。

記念植樹なのでしょうけど、バラの1本1本に名札がついていたのも印象的でした。

菖蒲園もキレイです。

菖蒲は毎年6月初旬〜中旬くらいに見ごろを迎えます。見頃にはまだ早かったようですが、咲き始めた菖蒲園の写真を撮影してあります。平成の森公園 菖蒲園

2023年に初めて知って取材してきたのが修景池の「古代蓮」です。

町役場に伺ったところ、こちらは2010年ころに行田市から寄贈された「古代蓮(行田蓮)」だそうです。「平成の森公園 修景池の古代蓮

古代蓮は、毎年7月下旬から8月上旬にかけて見ごろを迎えます。蓮の花は午前中に咲いて午後には萎みますのでご注意を。

スポーツ施設いろいろ

多目的広場。横はこんな感じで客席になっています。実際に関東リーグ等のサッカーの試合も行われるらしい。

多目的広場は、陸上競技場とか天然芝サッカーグラウンドと言っても良さそうな施設です。

400mのトラックと、トラック内に敷かれた天然芝。

今回天然芝グラウンドを隅々まで歩いてみましたが、木目が細かくてクッションのよく効いたすばらしい芝生でした。

こんな芝生広場が出入り自由なんて本当にうらやましい。(基本、有料施設なので利用者いるときはダメですよ)

400mトラックの体育館側にはちょっと土が盛ってあって、座席も用意されています。観客席というわけです。実際、関東サッカーリーグなどでしばしば使用されているそうです。

写真の通り、普段でも出入りが制限されていません。

こんな場所で子どもたちと思い切り走り回りたいですね。

バラのトンネルに囲まれた「アスレチックコーナー」は、主に年配者の利用を想定した簡単な健康遊具が並んだ施設です。

健康遊具のアスレチックコーナーはバラの小径の真ん中にあります。中央に小さめの複合遊具があります。

全部で8つのポイントがコースのように並んでいて、中央には小さい子向けの小型複合遊具があります。

「平成の森公園 アスレチックコーナー(トリム)」には、全ポイントの写真を掲載しています。

公園の隣にあった「B&G財団川島海洋センター」のプールは、2012年(平成24年)8月に解体されました。

跡地には、故・笹川良一氏の「水六訓」が刻まれた記念碑と、「川島海洋センター」の記念碑が立っています。

平成24年8月の川島町の広報(No.628)に廃止・解体のニュースが掲載され、跡地には記念碑が立つほどですから、相当惜しまれての廃止だったことが窺えます。

昭和56年に解説され30年に渡って親しまれていたのですから、当然でしょうか…。

残念ですね。

子どもたちの遊び場

大型の複合遊具はバラ園とは反対側の公園の南西側にあります。大きなローラー滑り台が

子どもたちを遊ばせる遊具は、「ちびっこ広場」にありました。

小さい子連れは、まっすぐ「ちびっこ広場」直行ですね。

土の広場の中央に金属製の超大型複合遊具があって、隣に小さい子が遊べる遊具と砂場があります。

ママパパがお休みできる屋根付きのベンチもあります。

ちびっこ広場については別ページを用意しました。「ちびっこ広場(大型遊具)」をご覧ください。

夏場は水遊びが楽しそうです。

7月中旬くらいから、「丘の家」方面から水が流れ出て、蛇行する小川を作り出します。「修景池」まで続くこの小川では安全に水遊びをすることができるでしょう。

小さい石や川の底までも掃除が行き届いていてとても清潔。水もきれいです。

掃除が行き届いてきれいな水遊びの小川。撮影した日は8月の真夏ですが、メンテナンスのため水が流れていませんでした。完成から20年以上経っても手入れが行き届いて清潔ですばらしい水遊び場です。

大きな石や橋もあり、子どもたちの冒険心を大いにくすぐります。

当サイトで紹介している水遊びスポットでは「大崎公園」「上平公園」「城山公園」と並んで最高ランクかも知れません。

「平成の森公園」の中心部にはカリヨン(鐘)が時刻を知らせる「水と時の広場」あり、塔の周囲に水をたたえた池があります。

ここで水遊びはできません。

結構深くて水は汚いです。柵もないので、小さいお子さん連れは注意した方が良さそうです。

芝生広場は、「水と時の広場」の横手にあります。ちょっと狭いですね。しかも傾斜がある。ボール遊び等をやっているときは要注意です。すぐ隣は池ですから。

ボール遊びは天然芝の多目的広場が良いかもしれません。

天然芝の広大な広場があると良かったのにと思いましたが、多目的広場がその役割を果たしているのですね。

整備の行き届いたすばらしい公園です。

平成の森公園 園内地図

平成の森公園 園内地図
平成の森公園 園内地図。

有料施設の概要と料金

貸切使用料(町内者利用料金)
  9:00〜12:30 13:00〜16:30 9:00〜16:30
多目的広場    一般 3,000円 3,000円 6,000円
児童・生徒 1,500円 1,500円 6,000円
町外居住者 6,000円 6,000円 12,000円

アクセスなど

電車→バス
東武東上線・JR川越線「川越駅」東口 東武バス「免許センター駅行き」乗車 「川島農協前」バス停下車 徒歩約23分(約1.7km)
東武東上線・JR川越線「川越駅」東口 東武バス「桶川駅西口行き」乗車 「牛ケ谷戸」バス停下車徒歩 約27分(約2km)
JR高崎線「鴻巣駅」  東武バス「川越駅行き」乗車 「川島農協前」」バス停下車 徒歩約23分(約1.7km)
駐車場
1ヶ所のみ(無料) 170台(8:30〜21:00)

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