権現堂公園 2号公園(幸手市)

最終更新日 2023.3.30 撮影日 2023.3.29

特大遊具とデイキャンプ場の2号公園がオープン

権現堂公園 2号公園 大型遊具
2022年10月にオープンした2号公園の特大遊具。右からロングカーボンスライダー、ビッグモーグルヒル。一番左に見切れているのがプレイビート。2022年12月25日撮影。

メディア等で頻繁に取り上げられる権現堂桜堤はこちらです。→権現堂公園 4号公園・権現堂桜堤

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桜の「4号公園」から数100m北(栃木県寄り)で工事が続いていた「2号公園」が、2022年10月16日(日)にオープンしました。広さは約11.4haです。

メインは、写真のような特大遊具が並ぶ南エリア(特大遊具が4基並んだ子どもたちの遊び場)と北エリア(バーベキューができる「デイキャンプ場」)で、コンセプトは「レクリエーション公園」だそうです。

面倒なのは、二つのメイン施設が公園の両端にあって700mくらい離れていることです。

それぞれに駐車場が用意されているので、用途に応じて選択が必要かもしれません。特にお子さん連れは。

お子さん連れは、国道4号を「権現堂桜堤」を超えて北に進み、中川にかかる橋を渡ったらすぐに右折しましょう。

右折したちょっと先の左手に「2号公園」の遊具側駐車場が見えてきます。

デイキャンプ場を利用する方は、橋を渡っても右折せず4号線をそのまま「1号公園」方面へ600mほど北上して「外国府間(そとごうま)」信号を右折してください。

もちろん、北から来る方は逆ですよ。

「外国府間」の信号は、「権現堂公園」と看板が出ていなくて、回り込むような道路なのでちょっとわかりにくいかも知れません。

ちなみに、遊具側の「2号公園」の駐車場を越えて行幸給排水機場(ダム)上の道路を進むと「3号公園」があります。

南エリア 1番人気はロングカーボンスライダー

権現堂公園 2号公園 ロングカーボンスライダー
ロングカーボンスライダー。正面から。大人気です。左に見えているオレンジの曲線はプレイビート、黄色い手すりはビッグモーグルヒルの登り口です。2022年12月25日撮影。

南エリアに4基並んでいる特大の遊具はちょっと感動的でした。

それぞれ、ロングカーボンスライダー、ビッグモーグルヒル、プレイビート、プレイウォールと名付けられています。

ロングカーボンスライダーは幅4m長さ18mもあるカーボン製のすべり台です。一度に10人が滑れるそうです。

見たところ1番たくさんの子どもたちが遊んでいました。

カーボンは他の金属に比べて摩擦が少ないので、とにかく良く滑るのだそうです。

横で見ていて怖くなるくらいのスピードで滑り降りていました。大人の自分でも滑ってみたくなるくらい。

ビッグモーグルヒルは、ボルダリング風の突起が付いた板張りの斜面を綱や手すりを使って登り、更に同じように作られた斜面を降りて、その向こうにあるモーグルのような斜面を滑り降りる遊具です。

権現堂公園 2号公園 ビッグモーグルヒル
ビッグモーグルヒル。命名の通り、モーグルの斜面のような波状の凹凸が特徴です。左のオレンジの曲線がプレイビート。2022年12月25日撮影。

お隣のロングカーボンスライダーよりもすべり台の長さは短めです。

プレイビートは、波打つうんてい風の遊具です。ぶら下がるのではなく、格子状に赤い綱の張られた雲梯の上を乗り越えます。

オフィシャルサイトによれば、下側が「ぴょんぴょんエリア」で上側が「ロープをヨジヨジエリア」だそうです。ロープをヨジヨジとよじ登る?

プレイウォールは、遊具のエリア全体に張り巡らされた遊具です。

園路そのものが遊具になっているようなイメージでしょうか。

丘に張り巡らされたコンクリート?製の薄ピンクと黄色の園路が、途中で平均台みたいに細くなったり斜面が抉れてすべり台になっていたり、走り回る子どもたちにはぴったりの遊具に見えました。

きっと子どもたちが遊び方をいろいろ考えることでしょう。

北エリア デイキャンプ場

権現堂公園 2号公園 デイキャンプ場
デイキャンプ場。テーブルセットにシートがかけられています。年末年始以外は営業している施設ですが利用者がいないときはシートかけているらしい。2022年12月25日撮影。

デイキャンプ場は遊具とは反対の北エリアにあります。

洗い場が3ヶ所と、イス付きのテーブルがあるサイトが12区画、テーブル&イスの無いフリーの区画を8区画を備えていて、1区画当たり100平方メートル以上もあるとても立派なデイキャンプ場です。

テントやターフを持ち込んでバーベキューやデイキャンプを存分に楽しめそうです。

1区画が100平方メートル以上もあるので大人数で利用できそうですが、1区画は8人(小学生以上)までと定められているのでご注意ください。

完全予約制です。予約のない人は利用できません。

北エリアへは4号線の「外国府間」交差点を東方面です。

4号線自体がちょっと高い場所にあって、「外国府間」を東方面へ曲がると大きくカーブして坂を下ってちょっと進むと右が「権現堂公園」です。駐車場もこちら。

「権現堂公園」と4号線のどこかに標識か看板を付けた方が良いのにね、と公園事務所の方と話したのですが、道路の構造上できないのだそうです。

直結していないからかな?? ともかく、注意が必要です。

北エリアには、ほかに直径100mちょっとの円形の広場(草地広場)や調整池があります。

北エリアと南エリアの間は、幅60mくらい長さ400mちょっとくらいの長方形に四阿が4棟と園路があるだけです。

樹木がなく民家が丸見えで興ざめですが、行幸湖側は気持ちが良いので散歩散策には良いと思います。

デイキャンプ場 区画配置図

権現堂公園 2号公園 デイキャンプ場 区画配置図
デイキャンプ場 区画配置図

デイキャンプ場 利用案内

営業時間
10:00〜16:00(後片付けの時間を含む)
桜まつりの期間中は駐車場が有料になり、デイキャンプ場は中止になることもある
区画数
テーブル区画 12区画 大人6人掛けのテーブルと椅子が設置
フリー区画 8区画 およそ10m×10m
利用人数
1区画あたり小学生以上8名まで
未就学児は人数に含めない
利用料金
テーブルあり 1区画1日あたり 1,500円(税込)
テーブルなし 1区画1日あたり 1,000円(税込)
レンタル品
テントターフ(3m×3m×2.3m) 1,500円(1日)
6人用折りたたみテーブル(182cm×74cm×74cm) 1,000円(1日)
折りたたみ椅子 500円
コンロ 1,000(1日)
鉄板(52cm×32cm 厚さ6mm) 1,000(1日) 
予約方法
埼玉県県営公園施設予約サービスにて
利用方法
直火と薪使用は禁止
利用日当日、2号公園管理事務所で料金を支払う。現金のみ。
ゴミは持ち帰り(灰捨て場はあり)
園内は全面禁煙
その他利用については、オフィシャルサイト「デイキャンプ場の利用について」をよく読んでください

未来が楽しみな中央エリア

権現堂公園 2号公園 中央エリア カツラ並木
植樹されたばかりのカツラ並木。約400mの一直線園路に100本近いカツラ(桂)の木が植えられています。

北エリアと南エリアの間は幅60mくらい長さ400mちょっとくらいの長方形で、四阿が4棟と画像を掲載した一直線園路と国道4号側にちょっと変化を付けた園路があるだけです。

行幸湖側のソメイヨシノ並木が映えるくらい。2022年12月の初訪問時は「その他はなんにも無い」と思いました。

ところが、2023年2月末、1号公園を独立した記事に仕立てるために再訪して気がついてしまいました。

中央エリアの4号線側には、確認できただけでもソエゴ(冬青)、エゴの木、シラカシ(白樫)、イロハモミジ、ツバキ、クヌギ(椚)、コナラ、コブシ(辛夷)、イヌシデ(犬四手)などの落葉樹が無数に植えられています。

それだけでも楽しみなのに、一直線園路の両側400mに渡って100本近いカツラ(桂)が植樹されているのを見つけてしまいました。

カツラは大きいモノでは30mに達するという高木で秋には美しく黄葉することでも知られています。

権現堂公園 2号公園 湖畔の桜並木と白妙の並木
中央の古木が白妙。ずっと続いています。右が行幸湖と湖畔のソメイヨシノ並木。新しい名所になりそうです。

葉は円形もあるみたいですが基本はハート型。

しかも枯れ落ちた葉から甘い香りがするのだとか。ハートの落ち葉から甘い香りだって(笑)。

こんな興味深い樹木なのに、カツラの並木はあまり見たことがありません。

100本近いカツラ並木は、間違いなく権現堂の名所になることでしょう。

1年に1mくらい成長するそうなので、10年かかるか20年かかるかww。

そのほか、福禄樹(桜)、普賢象(桜)、白妙(桜)、駿河台匂(桜)、陽光(桜)、ウコン桜、ヤマザクラなど、多種多様な桜も確認できました。

桜で楽しみなのは、カツラ並木と行幸湖のソメイヨシノ並木の間に植樹された白妙の並木です。

南側突端に駿河台匂、北側突端に普賢象が数本ずつある以外は、約400mに渡って白妙が植えられています。

どれもこれも楽しみでしょうがありません。みんな病気なく元気に育って欲しいですね。

ぼくは樹木生い茂る中央エリアを見られるかな?

権現堂公園 2号公園 案内図

権現堂公園 2号公園 園内案内図
いくつかある公式サイトから拝借しました。この場を借りて御礼申し上げます。
わかりにくいですが、左が北です。

4つの公園からなる権現堂公園

権現堂公園 4号公園・権現堂桜堤 桜と菜の花
権現堂公園4号公園・権現堂桜堤。

1号とか2号とか3号とか紛らわしいですが、世間的に認知されている「桜の名所・権現堂(権現堂桜堤)」とは4号公園のことです。

「権現堂」という名前がとても有名になって手放したくない気持ちはわからなくもないですが、紛らわしくてちょっと酷いと思ってしまいます。

大宮公園の第二公園、第三公園と同じ現象ですね(笑)。

ちなみに、令和5年2月末まで2号公園の愛称を募集しています。どんな名前になるのかな??

平成7年(1995年)ころから、権現堂桜堤と権現堂調整池(行幸湖−みゆきこ)西岸と国道4号の間の土地の一部を権現堂公園とする整備が始まりました。

完成すれば総面積34.8haという大公園になる計画です。

平成15年(2003年)、行幸湖と権現堂桜堤を結ぶ橋(外野橋−そとのはし)が完成。

平成23年(2011年)には権現堂桜堤から行幸湖西岸の公園エリアで一番遠い場所に「1号公園」が全面オープンしました。

「1号公園」は船の形をした子どもたちの遊具や球技広場、水生花園などがあります。

更に平成27年(2015年)、「4号公園」から外野橋を渡った先の三角形のエリアが整備され「3号公園」としてオープンしました。

「3号公園」は面積約1.5haほどで、100本近い白梅林(万葉の公園)や、芝生広場、展望の丘などが整備されています。

そして最後に、「4号公園」から「1号公園」へ向かう途中に整備されていた「2号公園」が令和4年10月16日にオープンしました。

下に全体図を貼り付けましたので、興味のある方は参考にどうぞ。

右(南)から、「4号公園(権現堂桜堤 広さ約13.3ha)」、「3号公園(平成27年オープン 4号公園から外野橋を渡った先 広さ約1.5ha)」、「2号公園(令和4年オープン 1号公園と3号4号公園の間の行幸湖西岸 広さ約11.4ha)」、「1号公園(平成23年オープン 広さ約8.6ha)」です。

北側(茨城栃木側)から順に1号公園、2号公園、3号公園、4号公園と南下するネーミングになっています。

権現堂公園 全体案内図

権現堂公園 全体案内図
いくつがある公式サイトから拝借しました。御礼申し上げます。権現堂公園
わかりにくいですが、左が北で右が南です。
図を見ると行幸湖西岸の遊歩道も公園扱いになっていますね。
こちらの遊歩道沿いの桜も見事です。

アクセス 駐車場等(2号公園)

電車
東武日光線「南栗橋駅」東口下車 徒歩約25分(約2.0km)
東武日光線「幸手駅」東口下車 徒歩約45分(約3.5km)
朝日バス
幸手駅東口から朝日バス「五霞町役場」行きバス 「権現堂バス停」で下車(片道 180円) 2号公園までバス停から歩いて15分ちょっとくらいです。
2号公園・3号公園・4号公園ならば歩けないことはありませんが、1号公園は30分以上かかるので現実的じゃありません。
バス停からの時間は、4号公園(約100m 徒歩約2分)、3号公園(約700m 徒歩約9分)、2号公園(約1.1km 徒歩約15分)、1号公園(約2.5km 徒歩約32分)くらいです。
幸手市内循環バス
幸手市内循環バスを利用できますが、いろいろと面倒です。
市内循環バスは幸手駅ではなく幸手市役所を中心に考えられた運行で複雑です。権現堂方面は一日に4便程度しかなく、しかも駅からの直通便はありません。
2号公園は、幸手駅から「西Bコース」で「幸手市役所バス停」まで行って「西Aコース」に乗り換えて「外国府間バス停」のすぐ近くです。
幸手市内循環バスの「時刻表と運賃(PDF)」と「路線図(PDF)」を張っておきますので参考になさってください。
クルマ
圏央道「幸手IC」「五霞IC」から10分程度、東北道「久喜IC」から20分程度。
駐車場
1号公園 218台
2号公園 157台
3号公園 130台
4号公園 500台

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