ネーブルパーク(茨城県古河市)
子どもの遊び場が満載
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アスレチック広場。赤い展望台は高さ12.8m。緑のドームは地下迷路の覗き穴(換気口)です。2018年の様子。 滑り台が撤去されています。詳しくは、ネーブルパーク アスレチック をご覧下さい |
ネーブルパークは、1998年のサイト開設以来、わが家の子どもたちと何度も訪れて楽しませてもらった公園です。
他の公園では類を見ないほど子どもの遊び場が満載で、一日遊んでも足りないくらい。中でも、右に掲載した写真の施設が大好きでした。右の写真は、木と金属を組み合わせた大規模なフィールドアスレチック(高さが12.8mもある!)と地下迷路なのですが、ネーブルパークへ来ると真っ先にこの場所へ向かいました。
この大規模フィールドアスレチックなのですが、2018年に確認したところ、残念なことに塔から降りていた滑り台が2本とも撤去されていました。時代の流れですね。
もう、子どもたちも大きくなって、こちらの公園へ行くときはいつもカミさんと二人です。公園で遊ぶ子どもたちを見つめる視線とは両親ではなく祖父母の感覚になったでしょうかww
いつ訪問してもネーブルパークは賑わっています。5ヶ所ある駐車場はどこもほぼ満車。引き馬は長蛇の行列。軽食コーナーと「アンテナショップ 花桃館」のあるあたりにはテントの出店で大賑わいでした。
特に見るべき観光物件があるわけではないですが、ポニーに乗ることができたり珍しい地下迷路があったりと、繁忙時でなくても一般的な公園とは一味違った観光地的なノリも楽しめてしまうのがネーブルパークの人気の秘密かも知れません。
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ポニーの引馬。芝生広場の一角を使って営業しています。奥に見えるのが金属製の複合遊具。海賊船?(2007.6.16撮影) |
「地下迷路」はヘルメット着用が義務づけられています。自販機で引換券を買ってレンタルします。料金は大人も子どもも100円。未就学児は無料。
天井の低い地下の迷路なんて、大人はヒザと腰によくないですね。ぼくはもう入れません。もうちょっと天井が高いといいんですが…。雨のあとはトンネルの中がぬれているので要注意です。
「ポニー牧場」での乗馬体験や引き馬も別格かも知れません。知る限り、埼玉近県で乗馬体験ができる公園は清水公園とネーブルパークしかありません。乗馬体験なんて高原の牧場でしか見たことありませんよね。料金は「1人乗り 大人200円 中学生以下100円」「2人乗り 300円(大人と未就学児)」です。詳しくは「ネーブルパーク ポニー引き馬」「ネーブルパーク ポニー牧場」をご覧ください。
もう少し大きなお子さんには、釣り堀が良いかもしれません。丸一日楽しんで、道具エサ代込み(エサの追加は別料金)でたったの500円です。中学生以下なら300円で済んでしまいます。ウチの子どもはこの釣り堀で大きなフナを釣り上げたことがあります。確かリリースでした。赤いコイが釣れると無料券をくれると教えてもらいましたが、今はどうなんでしょうね。ネーブルパーク 釣り堀
子育て広場「ヤンチャ森」(有料の児童館ですね)とログキャビン風の「授乳・おむつ替えルーム」(芝生広場横、金属の海賊船遊具の隣)まで揃って、本当に子どもに優しい公園になっています。
電動のミニSLも楽しそうです。ネーブルパーク ミニSL
水と緑の公園
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公園の奥にある涌く池。巨大な石から水が湧き出してきます。2018年の様子。 |
第一印象は、「水と緑の公園」でしたが、それは今も変わりません。特に水が多いですね。
大きな岩から湧き出る水(「湧く池」)あり、そのせせらぎが流れ込む三日月型の池あり(「芝生広場」「野外ステージ」)、湿地帯風の菖蒲園あり(「ニッコウキスゲ園」「四阿」「鳥小屋」「水車小屋」)、そして水遊び用の噴水(「大地の広場」)まであります。夏場は子供たちがおおはしゃぎ。道路を挟んで反対側には大きな釣り堀。奥には花畑、あちこちに花の群生。まさに水と緑の公園と呼ぶにふさわしいですね。
宿泊施設(ログキャビン(ネーブルパーク ログキャビン)とネーブルパーク研修センター「平成館」)もあります。ログキャビンにはそれぞれ野外バーベキューの施設がついているので、緑の中でバーベキューを楽しむことができます(ネーブルパーク バーベキュー場)。お父さんたちはバーベキューでビールを飲んで、小学低学年以下の子どもたちは夏場なら海水パンツを持って水遊びでしょうか。ちなみに、キャンプファイヤーもできるそうです。
「大地の広場」だけでなく、奥にある「湧く池」では、水が湧き出る大きな岩石の周辺の池と、その水が流れる小川で、存分に水遊びができます。「大地の広場」は、太陽系を模しているそうで、大きな石のオブジェがいくつも並んでいます。そのオブジェが、音を出したり動いたりするので、水遊びだけにとどまらない遊び心がたっぷりで楽しませてくれます。詳しくは「ネーブルパーク 水遊び場」をご覧下さい。
おなかが空いたら、第一駐車場近くの建物にそば処「ねいぶる庵」があります。こちらでは手打ちのおいしい蕎麦が食べられます。平成館には「レストラン木立」もありました。
公園の紹介
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ポニーの引馬、2013年の様子。奥に芝生広場です。右手に金属の海賊船型大型遊具。 |
ネーブルパークの総敷地面積は17.6ha。「岩槻公園」や「そうか公園」あたりと同じくらいの広さですが、なぜかずっと狭く感じてしまいます。
子どもたちの遊び場をこれでもかと詰め込んだ公園なのですが、地形が悪いことと開放された広い空間が少ないことが原因かもしれません。
芝生広場は、周囲を池に囲まれた「地下迷路」横の円形の広場(ここは周囲が池なので、小さい子は怖いわ、ボールが飛び込むわで安心して遊ぶことができません。ひどい設計です。)と、新しく出来た「子供の広場」横にしかありません。
「子供の広場」横の芝生広場はそれでも少しは広いかな。全体的にいろんな施設をコンパクトに詰め込み過ぎた印象が強いんだけど、道路を挟んで、「農産物直売所」方面は中央に水路が走っていて地形が悪すぎるのです。だからしょうがないのですね。
茨城県は、公園施設だけでなく、農業施設や宿泊施設などを兼備した総合的な自然休養村的な公園が多いと聞いたことがあります。この公園もそういった趣旨の元に造られているようですね。ログキャビンだけでなく、研修センターの「平成館」では格安で宿泊もできますし。大浴場完備。今度泊まりに行きたい。
他にも「古民家」、陶芸などを学べる「工芸館」、「野外ステージ」、などなど。
フレンドリーなネーブルの人たち
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釣れた! 当時小学校低学年だった二男でも見事に釣り上げることができました。(2007.6.16撮影) |
以下は2006年に更新したときに書いた文章です。ネーブルパークのほのぼのした感じが伝わるかも知れません。
入梅直後とは思えないほど見事に晴れ渡った土曜日、約6年ぶりに訪問しました。まず、ネーブルパークというネーミングの謎が解けました。ネーブル(navel)とは英語で「へそ」という意味の単語だそうです。関東平野のど真ん中にあるという意味合いで「ネーブルパーク」と名付けられたとのことです。
この6年の間に、いくつかの変化がありましたが、一番目を惹いたのはネーブル子育て広場「ヤンチャ森」でした。第一駐車場横、というかそば処の横に建っている、木枠と白壁のきれな建物です。
市内一家族100円(市外200円)で利用出来る3歳以下専用の児童館、とでもいえそうな施設で、中には電子レンジや冷蔵庫などもあって、食事できる小さなスペースまであります。年中無休で滞在時間の制限もありません。ただし、混雑する場合は、15家族程度に制限することがあるそうです。3歳児以下を持つ方しか利用できないのがとっても残念。
引き馬の場所が変わっていました。以前は、水路を渡った先の馬場で行われていたのですが、現在は、野外ステージのある芝生広場の一角に場所を移しています。馬場では体験乗馬が行われています。ところで、こちらのポニーは結構大きいんですよね。掲示してあったポスターを読むと、体高が147cm以下の馬をポニーと呼ぶのだそうですが、それ以上あるんじゃないかと思うくらいで、普通のポニーのイメージじゃありません。以前は、写真にも掲載していますが、きれいな栗毛のサラブレッドがいたのですが、現在はポニーのみです。数も減っちゃったみたいですね。
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茨城の県民性なのか、施設の方針なのかはわかりませんが、こちらの方々はみんなとってもフレンドリーです。とっても暖かい。中でも一番は、地下迷路のヘルメットを貸してくれるおじさんでしょうか。かぶせてくれて、あご紐まできちんと結んでくれるんだけど、とっても親切。で、なんとなくしぐさがユーモラス。底抜けの笑顔を見せていただいて、とても幸せな気分にしてもらえました。
今回は、地下迷路で遊んで、引き馬に二回乗って、そば処でコシの強い手打ちのそばを食べて、釣りにまで挑戦しました。ウチの息子はなんとか一匹つりあげて大喜び。一匹釣れたので、デジカメのホワイトバランスを間違えて撮影していた箇所を撮りなおすために、釣堀にカミさんと息子を置いて園内を歩きました。戻ってきたら、釣り師のおじさんが、息子にコーチしてくれていたのですよ。これもまた驚き。赤いコイが釣れると無料券をくれるとか。
息子が釣りをしている間、ほたるの生息地の横を通って、古民家に行ったときのこと。古民家に近づいてみると、なんとなく曇っている。民家の中が霞んで見えるんです。目の錯覚かと思ったのですが、どこか怪しい…。で、中に入ってみたら、なんと、こちらにもおじさんがいました。で、臭い。パチパチと何かが爆ぜる音。ありゃりゃ、このおじさんは古民家の土間で火を焚いていたのです。
話を聞いてみました。この民家は約250年前のもので、平成7年に移築されたのだそうです。おじさんは、年がら年中火を焚いているのだそうです。なぜか。まず、燻すことによって、藁葺きの持がよくなる。耐用年数が上がる。それと、藁に巣くう虫を駆除する効能もあるんだと説明してくださいました。古民家の中には薪がたくさんあったのですが、全部がそのために用意されているんだそうです。裏に薪割りされていない木もありました。夏はたいへんですね。それでもおじさんは、パイプの椅子に座って、お茶をすすりながら、泰然自若と火の番をしていました。
ネーブルパーク全体が、ちょっとした異空間でした。是非、じっくりと回ってみてください。そうそう、園内にゴミ箱はありません。ゴミは持ち帰りだそうです。毎年6月には「ほたる祭り」、秋には「ふれあい祭り」「菊まつり」など、一年を通していろいろなイベントの舞台にもなっています。
ネーブルパーク 園内案内図
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ネーブルパーク園内案内図 |
有料施設の概要&料金
そば処 ねいぶる庵 軽食コーナー |
11:00〜15:00 (14:30オーダーストップ) |
月曜定休 (月曜が祝祭日の場合は翌日) |
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アンテナショップ 花桃館 |
9:30〜16:30 | 月曜定休 (月曜が祝祭日の場合は翌日) |
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ポニー牧場 (引き馬) |
10〜6月/ 10:30〜11:30 13:30〜14:30 7〜9月/10:00〜11:00 14:00〜15:00 天候・馬の体調等により、 臨時休業する場合があり |
1周 1人乗り/大人200円 中学生以下100円 2人乗り/300円 デジカメ記念写真 L判 200円 月曜定休 (月曜が祝祭日の場合は翌日) |
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ポニー牧場 | 体験乗馬:10分/1,500円 30分まで延長可(3,200円) ヘルメット・チャップス レンタル各200円 〜〜5歳以上 3日前までに要予約 0280-91-1351 厩務体験:1人/500円 (5歳以上、定員3〜10名 長靴軍手セットレンタル100円←持参もOK) 保育園、幼稚園、小学校へ派遣事業もあり 詳細は、オフィシャルサイトへ |
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つり掘り | 5〜8月/06:30〜17:00 9〜4月/09:00〜16:00 |
1日、道具餌込み 大人/500円 中学生以下/300円 月曜定休 (月曜が祝祭日の場合は翌日) |
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ヤンチャ森 | 09:00〜17:00 年中無休 | 市内一家族/100円 市外/200円 | ||
地下迷路 | 土日祝日 春夏冬休みのみ営業 10:00〜16:00 昼食休みあり。 |
ヘルメット代1人/100円 (小学生以上) | ||
工芸館 | 陶芸の絵付(基本的に子供の休日に営業) 本焼(絵付の日以外)があり、 それぞれ09:00〜15:00(16:00) 食事休憩(12:00〜13:00)あり。 注意:本焼は五人以上の団体で、 予約された方のみ。 |
絵付一人一個/大人、200円 中学生以下、100円 本焼一人半日/大人、600円 中学生以下、300円 他にそれぞれ材料費がかかります。 |
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キャビン | 宿泊/14:00〜翌日10:00 全10棟 3タイプ (A−定員4人、B-6人、C-10人) 3歳以上を一人として計算 料金には、寝具、食器類、 及び光熱費代が含まれる キッチン&バス、冷暖房完備。 全棟バーベキュー施設付き |
キャビンA(3棟) 12,600円 |
それぞれ、 市内以外の人は1割増 12〜2月は2割安。 |
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キャビンB(3棟) 18,900円 |
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キャビンC(4棟) 23,100円 |
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バーベキュー 広場 |
全8テーブル 大2(20人程度)小6(10人程度) 昼の部/10:00〜15:00 夜の部/16:00〜20:30 備品、バーベキューセット500円、 鉄板400円、まき600円 キャンプファイヤー一式8,400円 (予約制 1日1組限定) |
大/2,100円 (12月〜2月 1,680円) |
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小/1,050円 (12月〜2月 840円) |
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平成館宿泊 | 予約は一年前より(8:30〜17:00) 年末年始(12/28〜1/4)休館 チェックイン15:00 チェックアウト10:00 右記料金、市内以外の人は、 それぞれ一割増し。 TEL 0280-92-9111 |
和室→12畳、定員6名、6室 洋室→二段ベッド、8名、6室 洋室、ベッド、2名、2室 |
大人/4,000円 | |
小・中学生/1,980円 | ||||
3歳以上/990円 | ||||
洋室(バス付き) →ベッド、2名、2室 |
5,000円 |
- 特記事項
- 市内とは、古河市、坂東市、境町、五霞町、野木町、加須市、だそうです。
- キャビン、バーベキューは利用する月の1年前の同月1日から窓口と電話で予約受付(8:00〜21:30)