伊佐沼公園(川越市)
公園の紹介
伊佐沼。こうしてみると、伊佐沼は大きな湖に見えますね。正面岸中央に見える四角は埼玉医科大学です。 |
伊佐沼公園は、関東では千葉県の印旛沼に次ぐ自然の沼と言われ、川越市民の憩いの場でもある伊佐沼の西岸に広がる公園です。
伊佐沼は南北800m東西が200mほどの沼。昭和初年には今の2倍以上の面積がありましたが、第二次大戦の当時、北半分を食料増産のために干拓したのだそうです。今も、この沼は近隣の水田へ大切な水を供給しています。
面積はそれほど広くはありませんが、自然が残る伊佐沼の水辺と公園の鬱蒼とした樹木は何よりのごちそうでしょう。水鳥も多く、カルガモ、カイツブリ、ゴイサギ、ウ、ヒバリ、コアジサシなどが生息しています。
毎年7月には、伊佐沼公園を舞台に「小江戸川越花火大会」が行われます。関東ではなかなか見られない美しい水上花火は必見でしょうね。毎年20万人近い人々が繰り出す一大イベントです。
平成24年ころからは、公園から300メートルくらい北の伊佐沼北岸で古代蓮の生育がはじまりました。蓮を復活させたのは「川越蓮の会」という団体だそうです。古代蓮を見るために池に鍵型のデッキが通されています。
桜の名所
伊佐沼西側道路の桜並木。絶景でしょう。右に見える白い物体がテントで、お祭り広場の司令室です。 |
桜の時期も多くの人で賑わいます。近隣では知られた桜の名所ですね。伊佐沼の公園側道路(西岸)に立ち並んだ約230本の桜が美しい桜のトンネルを作り出します。
毎年4月初旬の土曜日に「桜の道広場」と呼ばれる桜まつりが開催されています。西岸道路の北部分を交通規制して、お花見を楽しむわけです。
その通行止めされる道路のあたりが、伊佐沼公園で一番の桜の見所です。道路南側(16号近く)は、植樹されたばかりのようで、桜の木もそれほど背が高くなく、枝ぶりもまだまだです。
ただ、残念ながら、道路の両側の桜並木なので、レジャーシートを敷いて楽しむわけにはいきません。そんなときは、新しくできた伊佐沼側駐車場から公園へ入る橋のあたりの土手へ行きましょう。すばらしい枝ぶりで、見事な桜並木が続いています。
お祭りが無くても、休日ともなれば、伊佐沼を周遊する道路は釣り人の路上駐車で溢れかえります。沼ではコイやフナ、うなぎ、ナマズが釣れるようです。ライギョを釣り上げた猛者もいるらしい。あれだけたくさんの釣り人が繰り出すということは、かなり釣れるんでしょうか。沼自体は、それほど大きくはありません。でも、海の無い埼玉県では貴重な場所といえそうです。
フィールド・アスレチック
2011年6月に確認した新しいフィールドアスレチック最大のポイント。でも、これはもうフィールドアスレチックではありませんね。<2011.6.4> |
いろいろな特徴のある伊佐沼公園ですが、目を見張るのが、南部に広がるフィールドアスレチック「伊佐沼冒険の森」です。2011年6月現在大小合わせて17のポイントが用意されています。
2008年から遊具の刷新作業が行われ、2011年6月現在、17のポイントが完成し、ほぼ作業は終えているようです。詳しくは、全ポイントの写真を載せた別ページを設けましたので、「伊佐沼冒険の森(フィールドアスレチック)」をご覧いただくと分かりやすいかも知れません。
以前は、三階建てのポイント「川越城」がありました。いまはもうそんな遊具は絶対に無理なのでしょうね。少なくともぼくの知る限りでは、フィールドアスレチックでここまで大きく高い施設は見たことがないくらいだったので、ちょっと残念です。「川越城」の雄姿は「伊佐沼冒険の森(フィールドアスレチック)」に1カットだけ掲載しました。
ほかには、これもかなり大きなじゃぶじゃぶ池とステージと、残念ながら芝生ではありませんが広場などがあります。それと、公園では火気使用が認めてられていますので、バーベキューが可能です。かまどはありません。全て自前です。ただし、バーベキューをするためには川越市の許可が必要です。許可書交付までには、公園管理事務所で申請して10日ほどかかるそうです。
アクセスと周辺情報
新設された伊佐沼側の駐車場から公園に入る橋。以前はこれが無いために、不便な思いをしました。 |
国道16号線に「伊佐沼」という信号がありますから、そこを曲がればすぐです。駐車場はガイドブックによれば60台とありましたが、もうちょっと停められそうです。
以前は、伊佐沼側の駐車場から公園に入るにはかなり遠回りをして橋を渡る必要がありましたが、2004年頃に公園へ行くのに便利な橋がかけられました。これでこちらの駐車場は格段に使いやすくなりました。
公園は周遊道路から小さな橋を渡った先ですが、その先、工業団地の手前に道路みたいな駐車場があります。そこもかなり駐車できます。冒険の森への出入り口もありますし、場合によっては小さな屋台が出ていることもあります。
駐車場からの橋を作るとと同時に、老朽化したステージが広場のアスレチック寄りに移されました。バリアフリーなステージで、緩やかなスロープで昇り降りできるようになっています。お祭りなどのイベントで、大いに利用されているのでしょうね。伊佐沼公園で行われる花火大会に一度は行ってみたいですね。
公園のすぐ隣にあった「国民年金保養センター むさしの」が「えすぽわーる伊佐沼」と名前を変えて営業しています。2階の展望風呂にはトゴール温泉があり、宿泊もできます。レストラン 、カラオケルーム 、会議室 、大浴場 、バリアフリートイレ 、売店 、テニスコート 、体育館まで完備。要チェックかもしれません。
- 電車
- JR南古谷駅下車 徒歩約32分(約2.6km)
- JR・東武川越駅下車 徒歩約46分(約3.7km)
- クルマ
- 関越道川越ICから車で20分
- 国道16号「伊佐沼交差点」からすぐ
- 駐車場
- 2ヶ所 約200台
- バス
- 西武新宿線「本川越駅」 、東武東上線・JR「川越駅」東口より西武バス「川越グリーンパーク行」乗車「伊佐沼冒険の森」バス停 下車 徒歩5分(このバスには「川越駅東口バス停」からも乗車できます)
- 東武東上線・JR「川越駅」東口より 東武バス「上尾駅西口行き」「平方行き」「埼玉医大行き」「川越運動公園行き」のどれかに乗車 「伊佐沼入り口バス停」下車 徒歩約10分
- JR高崎線「上尾駅」西口より 東武バス「川越行き」乗車 「伊佐沼入り口」バス停 下車 徒歩約10分
- JR川越線「南古谷駅」より 川越シャトルバス(40系統)「東後楽園会館」バス停 下車 徒歩0分
- 東武東上線・JR「川越駅」東口より 東武バス「上尾駅西口行き」「平方行き」「埼玉医大行き」「川越運動公園行き」のどれかに乗車 「伊佐沼入り口バス停」下車 徒歩約10分