大宮花の丘農林公苑(さいたま市西区・上尾市)

最終更新日 2018.9.24 撮影日 2018.9.8他

周囲の道路は迷路のよう

大宮花の丘農林公苑
「大宮花の丘」入り口。こちら側には奥に「緑のふるさとセンター」があります。「お花畑」はこの後ろ側です。

「大宮花の丘農林公苑」はさいたま市西区と上尾市の境界にあります。市のサイトによると、一般廃棄物の埋め立てが終了した最終処分場の跡地を利用して整備されたそうです。

廃棄物処理場を作るくらいの場所ですから当時は野っ原だったのでしょうね。アクセスが非常に分かり難かったです。16号春日部方面から17号バイパスと交差した先の高崎線を越えるトンネルができたので、かなり分かりやすくなったけど、平成9年の全面オープンからしばらくはたいへんでした。

平成12年に初めて行った時は、高崎線と鴨川を越えるために右往左往してしまい、公園の北側の上尾南高校付近に迷い込んでしまいました。

しかし、平成22年に「上尾道路」が部分的に開通して、公園の西側からのアクセスは格段にわかりやすくなりました。上尾道路は、早くつながって欲しいですね。

下は公園周辺のGoolgeMap拡大図です。上尾道路からは「花の丘通り」が整備されたので解りやすいでしょう。でも東側からわかりにくいのは相変わらずかもしれません。右端に流れている鴨川がいろいろと難しくしているんですよね。

大宮花の丘農林公苑

地図をよくみると、北入口・南入口・中央入口と入口は、3カ所もあり、駐車場は4ヶ所ありました。

それでも花の時期はすぐに満車になってしまいます。

公園全体が大きなお花畑

大宮花の丘農林公苑
「花の丘」。小高い丘になっているのがわかるでしょうか。四阿に至る道の両側にはコキアが。時代の流れですね。

大宮花の丘という名前の通り、こちらはお花畑の公園です。全体が11.3haという広大な敷地内のうち、6.5haが花畑で、四季折々に美しい花々を咲かせています。

公園の名前にもなっている「花の丘」とは親水広場の近くにある小高い丘のこと。その頂上に登れば四阿があって公園全体を一望できます。

中央部分にはビオトープと呼ばれる池があります。細長いその池にはヨーロッパ風のハネ橋と石橋がかかっています。

ビオトープとは水辺の自然箱庭みたいなものでしょうか。生態系を守りながら動植物が生きています。立て看板がありますから、子供たちにはちゃんと説明してあげましょう。

家族連れだけでなく、公園のど真ん中を走る高圧線に興を削がれなければ絶好のデートスポットなのかな。夏場に訪問したときあ、カップルがたくさん甲羅干ししてましたから。

駐車場の前には花の食品館と呼ばれる農産物の販売所があって、その2階にはレストランがあります。良く整備された散歩・散策路もあり、広さも充分だから一日中のんびりできそう。

プールのような水遊びの池

大宮花の丘農林公苑
「親水池」とその水源。プール並みに大きな池です。右奥に見える薄緑の建物が「花の食品館」。以前は水源に入れたのですが2018年現在は柵で覆われて立入禁止です。

「花の食品館」の横手から公園に入ると左手に銀色に輝くオブジェが見えてきます。正体不明ですが、これは「カリヨンの華」と呼ばれるオブジェで、毎日定刻に「野ばら」などの音楽を奏でるのだそうです。

「カリヨンの華」の前には幾何学模様のバラ園があります。何株のバラが植栽されているか不明ですが縦約70メートル横約40メートルの広さのバラ園です。

その反対側、園内入って右手にあたるエリアが、子どもたちの遊びのゾーンでしょう。稀に見る大きな池を2つも持つ「親水広場」と奥にちょっとした遊具があります。「親水広場」の水源は小高い丘で、豊富な水が「花の食品館」方向に流れ、大きなプールのような四角い池に流れ込みます。夏になれば、水遊びの子どもたちで一杯です。

秋に訪問した時は既に水が抜かれていました。時期が来れば掃除をして水を入れるのでしょうか。夏場の水遊びの時期でも、水がものすごく汚いと聞いたことがあるのですが、どうなのでしょう。掃除はたいへんでしょうけど。

更に進むと、左手に公園名にもなっている「花の丘」が見えてきます。こちらには以前はツツジとサルビアが植えられていたのですが、2018年現在はコキアに変わっています。時代の流れですね。

花の丘は展望台みたいなもので、頂上にある四阿からは花畑を一望できます。花の美しい春や秋は、絶景ポイントです。

「ビオトープ」を挟んで「花の丘」の反対側と、「花の丘」の奥はずっと「お花畑」です。夏から秋にかけて咲く代表的な花は、サルビアの他には、ひまわり、コスモス、ベゴニアなど。春の代表的な花は、菜の花、チューリップなど。最奥には芝生のきれいな広場もあります。

桜は、約400本も植えられているそうです。集中しているのは「緑のふるさとセンター」側の丘の周辺。近くにはチューリップの畑もあり、チューリップと桜のコントラストは息を飲む美しさです。詳しくは、「大宮花の丘農林公苑 桜」をご覧いただくとわかりやすいかもしれません。

緑のふるさとセンター

大宮花の丘農林公苑
「緑のふるさとセンター」駐輪場。以前はここに自転車が並んでいて、借りることができました。

この公園最大の問題点は夏でしょうか。「緑のふるさとセンター」側には大きな樹木があって、涼しい木陰がありますが、北の「花の丘」側には大きな樹木が無いので、木陰が少ないのです。日差しの強い日はたいへんでしょう。

「緑のふるさとセンター」側の大きな樹木があって起伏のある日本庭園風エリアが、「和風園地」です。四阿が二箇所あり、一面が花畑です。春にはチューリップ、ビオラ、芝桜が代表的な花。夏から秋にはサルビア、マリーゴールドなどが代表的です。ぼくが行ったときは、ラベンダーだと思いますが、紫色の花が美しく咲いていました。

管理事務所の「緑のふるさとセンター」には、加工室、実習室、研修室があり、料理講習会などの講習会が頻繁に行われています。

2004年頃までは、こちらで自転車を貸してくれたのですが、なくなってしまいました。せっかくの試みだったので残念です。確かに、園内は自転車が無ければ回れないほど広くもありません。心無い利用者に嫌気がさしたのかもしれません。花を愛でることと自転車に乗ることに必然性が無いのも事実ですし、整備もたいへんだったでしょう。それにしても、残念ですね。

花の食品館

大宮花の丘農林公苑
モスグリーンの特徴的な建物は「花の食品館」。パンも売っていますし、2階にはレストランもあります。

「花の食品館」は、花の丘通り脇に建つモスグリーンの六角形の建物です。

1階にパン等のお店、ホール、地元産の採れたて農産物の直売所があり、2階はレストラン(花の食品館レストラン)を備えた施設です。

レストランのメニューは、全部1000円以下で2018年9月現在、土日祝日には格安の食べ放題メニューで営業されています。。家族連れにはありがたいですね。テラスが用意されていますので、晴れた日には開放的な気分で食事を楽しむことができます。

2階のテラス席へは直通階段もあるので、食事をしなくてもテラスに入ることは可能です。お弁当を食べるのもOKですね。

詳しくは花の食品館の写真をたくさん掲載したページを用意しましたので、そちらをご覧いただくとわかりやすいかも知れません。→ 「大宮花の丘農林公苑 花の食品館」 「花の食品館レストラン

パン等の販売
10:00〜17:00
今川焼1個100円、揚げ餃子350円、揚げたこ焼き400円、各種パン他
農産物の直売所
土日祝日のみ、11:00〜16:00

大宮花の丘 園内案内図

大宮花の丘農林公苑 園内案内図 マップ
大宮花の丘 園内案内図

開苑時間、アクセス、駐車場他

開苑時間
夏時間(4月から9月)7:30〜19:00
冬時間(10月から3月)8:00〜18:00
電車
JR川越線「日進駅」北口下車 徒歩約27分(約2.2km)
JR高崎線「宮原駅」西口下車 徒歩約27分(約2.2km)
バス
JR高崎線「宮原駅」西口から東武バス「花の丘」行き乗車 終点下車(土曜日・日曜日のみ運行)
JR高崎線「上尾駅」西口から上尾市内循環バスぐるっとくん「大谷循環(戸崎先回りまたは日産先回り)」乗車 「花の丘公苑」バス停下車
JR高崎線他「大宮駅」西口から東武バス「平方」行き乗車 「清河寺」バス停下車 徒歩約20分
クルマ
圏央道「桶川北本IC」から南へ約10km(クルマで約16分)
国道16号、17号「吉野町交差点」から南西へ約2.3km(クルマで約6分)
西大宮バイパス、新大宮バイパス「宮前IC」から北へ約2.4km(クルマで約5分)
駐車場
250台(無料)

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