大宮公園(さいたま市大宮区) 大宮公園サッカー場(NACK5スタジアム大宮)
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改修した大宮サッカー場
メインスタンドからホーム側ゴール裏方面 |
大幅改修から10年以上経っているのに今更「改修」も無いもんですが……。
埼玉県営大宮公園サッカー場が、日本初のサッカー専用競技場としてオープンしたのは1960年4月9日のことでした。収容能力は12,500人です。
2019年現在現存するサッカースタジアムとしては国内最古といわれています。
Jリーグが開幕して1996年から「大宮アルディージャ」のホームとして数々の試合が行われてきました。1996年から1998年まではJFLでしたが。
1992年から1995年まではお隣「浦和レッズ」の準ホームスタジアムとして試合が行われたこともあります。
ぼくが初めて大宮サッカー場に入ったのは、2001年12月9日の天皇杯「浦和レッズvsヴァンフォーレ甲府」の試合でした。元々が陸上競技場である「駒場スタジアム」とサッカー専用だけどピッチまで結構距離がある「埼玉スタジアム」しか知らなかったので、あまりの近さに驚いた記憶があります。
ずっと放っていた大宮サッカー場のページを作ろうと思い、画像を探したのですが保管していたMOが破損してこんな画像しか残っていませんでした。フォトギャラリーに掲載している画像です。
メインスタンド。 |
大宮サッカー場は2006年春から2007年10月まで、全面的な改修工事が施され、現在の姿になりました。現在の収容人員は15,500人です。
新装成った大宮サッカー場はピッチと近くて良いですね。スタンドの急角度も魅力です。
メインスタンドはそのままに、今まで全て立ち見だったバックスタンドと両ゴール裏に席が増やされました。改修費用は42億円だったそうです。
埼玉の公共スポーツ施設では、初めてネーミングライツが導入されたことでも知られています。
地元のFM局のNACK5が、6年契約1億8,000万円で権利を獲得しました。2007年11月からは、大宮サッカー場ではなく、「NACK5スタジアム大宮」と呼ばれるようになりました。つまり1年あたり3,000万円です。
その後、2013年には年額を1,000万円も値引きして3年6,000万円の契約で、2013年2月末まで同じくNACK5がネーミングライツの権利を継続しました。
更に2016年3月からは年額を1,800万円に減額して5年間で9,000万円の契約を行ったそうです。都合、14年連続になります。
その後はどうなるんでしょうね。個人的な印象だと「大宮サッカー場=NACK5」はサッカーファンの間では相当浸透しているので今更別のネーミングライツは厳しいかも。
スタジアムの外観と外側
大宮サッカー場があるのは、大宮公園駅からだと池を右手に見ながら進んで、茶店のあるあたりにあるY字路を左方面へ向かい、児童スポーツランドと動物園を左手に見ながらちょっと鬱蒼としたあたりの先です。
左の隣には「埼玉県営大宮公園野球場」があります。両スタジアムの間には細い通路があります。このあたりは大宮サッカー場のバックススタンド裏ということになります。
公園で一番大きな駐車場がアウェイ側ゴール裏の裏手の産業道路側にあり、スタジアムの正面入口(メインスタンド)は、野球場とは正反対のスタンドにあります。
電車は東武野田線ですが、スタジアムに限っては「大宮公園駅」よりも「北大宮駅」の方が近いです。
大宮サポでない方のブログで「北大宮駅からも大宮公園駅からもほとんど同じ距離」みたいな記述を読んだことがありますが、全然違います。
GoolgeMapでは大宮公園内を迂回してスタジアムに行くようにしか表示してくれませんが、実際は公園の中を突っ切って行けるので、北大宮駅からなら900メートルちょっとしかありません。
NACK5スタジアム大宮へ行くなら東武野田線「北大宮駅」がベストです。
遠景 |
大宮公園野球場との間の狭い通路 |
大宮公園の歴史探訪のご案内
大宮公園の歴史探訪のご案内 |
スタンドへ!
奥に見える階段を登った先が正面の入口です。 |
ピッチと各スタンド
ヨーロッパのサッカー専用スタジアムみたいなピッチの近さです。
ホーム側ゴール裏スタンド |
アウェイ側ゴール裏スタンド |
バックスタンド 後ろの照明は県営大宮公園野球場です。 |
大事故のあった日
実はこの日は、ご覧のようにピッチに救急車が乗り入れてくるという大事故が発生した日でした。
ぼくらが大宮サッカー場に行った、2013年4月6日は「J1リーグ戦第10節大宮アルディージャvsサンフレッチェ広島戦」が行われた日でした。しつこく書いてますけど。
大事故は試合後半の28分に起こりました。大宮FW富山貴光選手が広島GK増田卓也選手とぶつかって両選手とも起き上がれず、とうとうご覧のような状況になってしまったのでした。
ちょっと調べてみたのですが、大宮の富山選手は担架で控え室に運ばれたあと川越の病院へ搬送されたそうです。ピッチに来た救急車は広島の増田選手を乗せて走り去ったのですね。「動かしてはいけない」というドクター判断で画像のような事態になったようです。
いろんなスタジアムでサッカーを数百試合は見ていると思いますが、ピッチにまで救急車が入って来たのは初めて見ました。後にも先にもこの試合だけです。
ちょっと感動的な出来事もありました。
起き上がれない増田選手に向けて、対戦相手(敵)である大宮サポーターから「増田コール」が起こったのです。サッカー場にはいろんな要素がありますが、選手だけでなくスタジアムに陣取るサポーターも重要なファクターであると感じた一幕でした。
この出来事には後日談があります。
大宮アルディージャがアウェイで「エディオンスタジアム広島」に乗り込んだ同年の7月31日の試合・J1リーグ戦第18節の試合前に、無事に回復した富山選手と増田選手が、それぞれ相手チームのファン・サポーターへ挨拶を行ったのだそうです。
で、更に後日談があります。
こうした一連の出来事をJリーグがとても喜んだのですね。敵味方関係なくお互いを思いやる気持ちを行動に現したことを称えて両チームのファン・サポーターに「チェアマン特別賞」を贈呈したのでした。