観光物産館さきたまテラス|さきたま古墳公園(行田市)
2023年4月古墳通り沿いにオープン
観光物産館さきたまテラス。 裏側に「古墳通り」が走っています。 この写真の正面の向こうに「丸墓山古墳」があります。 |
左が「古墳通り」 通りに背中を見せています。 |
2023年4月1日(土)、「さきたま古墳公園」に地場産品販売と店内飲食可能なカフェを備えた「観光物産館さきたまテラス」がオープンしました。
建物自体はそれほど大きくないのですが、「にぎわい広場」「さきたまテラスゾーン」と名付けられた今回オープンのエリア全体としては、合わせると2.1haほどの面積があります。
「にぎわい広場」「さきたまテラスゾーン」は、イベント開催やキッチンカー等による出店スペースとしての活用が考えられているようです。
ただ、「さきたまテラス」を初めて見たとき、どこか違和感がありました。
「さきたま古墳公園」を南北に分断する「古墳通り」に面しているのに、なぜか背中を向けちゃってるのですね。違和感の正体はこれでした。
「古墳通り」を走るクルマのドライバーの皆さんには「さきたまテラス」の賑わいが見えません。
こんな感じの路面店だと、コンビニとかファミレスとか道の駅とか思い出すお店はいろいろとありますが、通りに直角はあっても背を向けて建っているのは見たことがありません。
なぜ、尻を向けてしまったのでしょう??
ところで、上の写真を見てピンときた方もいらっしゃると思いますが、この建物が立っているのは以前「田舎っぺうどん」があった場所です。
突然閉店しちゃって残念な思いをした方もいらっしゃるかもしれませんが、こういうことだったのですね。
さきたま古墳公園 園内案内図 2023年4月版
さきたま古墳公園 園内案内図。 園内に掲示してあった案内版を撮影しました。 |
さきたま古墳公園 園内案内図 オフィシャルサイトからの借用です。 この場を借りて御礼申し上げます。 |
「行田の餃子」と「わたぼくソフト」
行田の餃子バーガー |
店内でいただけるモノで食べてみかったのは「行田の餃子ランチ」でした。
「行田の餃子」……、ダジャレじゃありません。
なんでも市民の間では県外の方から、「ぎょうだ(行田)」を「ぎょうざ(餃子)」と聞き間違いされることが多かったそうです。
それなら餃子作っちゃうか、と逆手に取った発想なのだそうです。いいですね。
こうして開発された「行田の餃子(ぎょうだのぎょうざ)」。
皮に行田産の地粉「あやひかり」を使い具材は国産の豚肉と野菜を使用。化学調味料、保存料、着色料不使用もセールスポイントだそうです。
「行田の餃子」をオカズに白飯を食べてみたかった。
しかし、残念ながら2023年4月19日現在も軽食コーナーでは販売していません。理由不明。
そこでセカンドチョイスの「行田の餃子バーガー」をいただきました。
美味しかった。
バンズはご飯です。ご飯バーガーですね。ご飯バンズに挟まれて餃子が2個並んでいます。餃子の下に見えている青い葉は大葉です。
固められてちょっと醤油味の付いたご飯はモチモチとして餅米のような食感です。
餃子の皮が厚めで食べ応えがあります。肉汁ジュワーとまではいきませんが餡は豚の脂の香りがとても良いです。
全体的に脂っこいのですが大葉が良い仕事をしていました。見事に中和してくれます。さしずめハンバーガーのピクルス的役割でしょうか。
「丸墓山餃子カレー」と迷ったのですが、せっかく初めて食べる「行田の餃子」なのでカレーの味で汚してしまいたくなかった。
4月4日に訪問したときは「行田の餃子バーガー」も販売していなかったので一歩前進なのかもしれません。
お店の方に「餃子ランチはいつから?」と伺ったのですがわからないそうです。
「行田の餃子バーガー」をいただいたあと、「わたぼく牛乳ソフト」をいただきました。
埼玉県民はみんな知ってる「わたぼく牛乳」を販売している森乳業は行田に本社があるのだそうです。
ミルクの味が濃い美味しいソフトクリームでした。
アフォガードもあるので次回はいただいてみたい。
カフェとイートインスペースの様子。 落ち着いたらテーブル&イスが設置されるのだと思います。 |
カフェ&イートイン メニュー
食事のメニュー。 |
カフェのメニュー |
「はにわ処さかもと」グッズが
「ねこはにわ」 550円。 破壊力ハンパない。 |
めっちゃかわいい。 |
観光物産館です。
店内には市内各店生産の地場産品がぎっしりと並べられていました。
「冷凍 行田の餃子」「冷凍 行田の餃子(チーズ)」「行田産青大豆使用のきなこ」「古墳モチーフのTシャツ、買い物袋」「忍城グッズ」「きくらげうどん」「稲荷山生うどん」「くるみドレッシング」「勝ち虫グッズ」「足袋グッズ」「いがまんじゅう」等、さまざまなモノたちが並んでいます。
中でも、ひときわ目に付いたのが「はにわ処さかもと」の商品です。
「はにわ処さかもと」といえば、2012年7月24日に全焼してしまうまで押しボタン式信号の前に店舗を構え、「さきたま古墳公園」のシンボル的な存在でした。
公園内の人は疎らでもお店はいつも大繁盛。公園紹介にも書きましたが、「ナニコレ珍百景」にも登場したことがあります。
焼失後は古墳グッズをネット販売していらっしゃいますが、お目にかかることが難しくなっていました。
こんな「はにわ処さかもと」を「さきたまテラス」で見つけました。こういうのを邂逅と言うのでしょうか。
気がつけばさかもとさんの商品を探して店内をウロウロしていました。
こうやって見つけ出した「はにわ処さかもと」さんの商品を並べてみます。
特に気になったのが上に2枚も掲載した「ねこはにわ」。
破壊力ハンパないですね。思わずニヤけてしまいます。かわいい。550円。
そして、この項の最後に掲載したガチャ。
「開運古銭ガチャ」「埴輪と土偶ガチャ」「埴輪と土偶ぬいぐるみガチャ」「さきたまガチャ」。さかもとさんの店頭に並んでいた自販機と似た雰囲気のガチャですね。
レジ脇の「はにわ処さかもと」さんコーナー。 |
銅鐸、銅鏡キーホルダー |
はにさっく これはユニーク |
勾玉つくりセット |
各種 豆はにわ |
馬はにわ 小 |
「はにわ処さかもと」さんの自販機を思い出しますよね。 |
地場産品で軽食
物産館では飲食物もたくさん販売しています。
一番目に付いたのが「鉄剣いなり」という細長いいなり寿司です。
埼玉でこの形のいなり寿司といったら、熊谷の妻沼聖天山前で販売されているのを思い出しますよね。
そうなんです。「鉄剣いなり」の製造元「かどや豆腐店」は、妻沼聖天山前のお店に油揚げを下ろしていらっしゃるのだそうです。
つまりこのいなり寿司は妻沼と同じということでしょう。違うか……。
店内はほかにもいろいろな地場産品があります。飽きない。
ゼリーフライバーガー。 |
熊谷の国宝・妻沼聖天山前で売られているのと同じ油揚げ使用。 かどや豆腐店製。 |
美味しかった。 |
本当に楽しみな応援したい施設が誕生してうれしいです。
なのですが、ここまで読み進んでくださる方は多くないと思うので、率直な感想を書いちゃいます。
1.なぜ、フライとゼリーフライが無いの!?
「行田の餃子」はとても良いです。新しい特産品を生み出すのは重要だと思います。
しかし、全国的に知られるようになった「フライ」と「ゼリーフライ」がないのはおかしい。行田の物産館なのにこれじゃ本末転倒です。
はじめて訪問した日はゼリーフライとフライが食べたくなってしまって、行田市駅近くのフライの名店「深町」に行ってしまいました。
ところがお休み……。
2回目訪問時は軽食販売コーナーに市内のパン洋菓子店の「シャロン」さん製の「ゼリーフライバーガー」がありました。もちろん食べました。
ゼリーフライは「シャロン」製じゃないと思いますが、とても美味しいゼリーフライでした。
でも、店舗でゼリーフライもフライも作っていません。
「はにわ処さかもと」のゼリーフライは大人気でした。
飲食店のライブ感が失われているのも残念だと思いました。
2.なんで、道路に背を向けて建っているの?? なんでこんなに小さい建物なの??
お店は、とても狭いです。約150平方メートルしかないそうです。
しかも、交通量のある「古墳通り」に尻を向けて建っている。
ホントに疑問に思います。なんでこんな作りにしちゃったんだろう。
尻を向けていたら、道路から物産館の賑わいが見えないじゃありませんか。ドライバーが一見で入りにくいですよね。
で、狭い。オープン間もない初訪問時は客でいっぱいで身動きがとれないくらいでした。
2回目はかなり緩和されましたが、それでも通路が狭いので商品にぶつかりそうでちょっと怖いくらい。
3.はにわの館の隣にある休憩舎を活用すれば良かったような…
ご記憶のある方もいらっしゃると思いますが、以前「はにわの館」の隣にある大きな休憩舎で軽食を販売していました。
もうかなり前の話で、休憩舎を利用する方はほとんどいなくなってしまいましたが、「観光物産館さきたまテラス」を見て、時代が一周した感を強く感じました。
もちろん、どこでも買える飲食物とさきたまテラスはコンセプトも品揃えも全然別です。
でも、あれだけ大きな建物があるんだから、活用できなかったのかな、とか思ってしまうわけです。
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ボヤキはこれくらいにしておきます。
初訪問時に「行田麦酒」というクラフトビールがあったので買って帰りました。
定価2000円近いのが賞味期限切れが近いということで693円(65%引き)で売っていました。
行田産大麦を使用したビールということですが、製造者は「所沢ビール」でした。
「所沢ビール」って自社ブランドのほかに、所沢で「野老ゴールデン」というクラフトビールを製造しているんですよね。
何度か飲んだことがありますが、味はほとんど同じに感じました。瓶も同じ。
行田には「麦乃王」というクラフトビールがあったと思うのですが、同じなのかな。
はにわあんチーズパン。 焼き印。 |
行田麦酒。 |
ホップの味濃いクラフトビール。 |
店内 地場産品
物産コーナー。 右がレジ。 |
行田の餃子。 |
にぎわい広場
にぎわい広場、さきたまテラスゾーン。 この写真の奥にもずっと広がっています。 |
勝手なことも書きましたが、ものすごく楽しみな施設なのは間違いないです。
折に触れて訪問させていただきます。
ゴールデンウィークをはじめ、おでかけシーズンは大混雑でしょう。
そんなときは、上の写真のレンガ敷のスペースあたりに屋台やキッチンカーが出て客を分散させるのでしょうか。
常時出店のお店が出てきていつもおまつりみたいな雰囲気になると最高ですね。フリーマーケット等にも良さそう。
そう考えると「さきたまテラス」のあの狭さもなんとなく納得してしまいます。
駐車場。 奥に「さきたまテラス」 |
オープン3日目。 大賑わい。 |
さきたまテラス 営業案内
- 住所
- 埼玉県行田市佐間
- 電話番号
- 048-501-7407
- 営業時間
- 9:30〜17:00
- 定休日
- 毎週月曜日(国民の祝日、振替休日、埼玉県民の日、4月29日〜5月5日は営業)
- 12月29日〜1月3日
- 支払い
- クレジットカード・電子マネー(バーコードQRコード)可
- 店舗前駐車場
- 51台
- 喫煙
- 完全禁煙
- 同時オープン
- さきたま古墳公園 にぎわい広場 約2.1ha